「ハンドファーストを意識して手元を前に出したら、右に飛ぶようになった」
「ハンドファーストが大事と言われても、どうすればできるのか分からない」
そんな悩みを抱えている方に、先に結論をお伝えします。
ハンドファーストは、体が先に動いて、クラブヘッドが勢いで後からついてくることで生まれます。切り返しでは、クラブがまだ上がっている途中に体が戻り始めるので、手元に対してヘッドが一番遅れます。そこから手首の角度が少しずつほどけながらボールを捉えます。インパクトで手元が前にあるのは、その途中の姿です。
うまくいかない方は、インパクトで手元を前に出している、グリップの圧力が強い、手でクラブを上げている、のどれかに当てはまります。
体が先に動いて
クラブは後からついてくる
こんにちは、オンラインゴルフコーチの鳥居俊佑です。
僕も昔、ためをずっと勘違いしていました。ためを作ろうとして、切り返しから手首の角度を保とうと、ずっと手首を固めていたんです。そんな振り方ですから、スイングはガチガチで、飛距離も全然伸びず、方向もスライスばかり出ていました。ためは自分で作ろうとするものではなく、自然と生まれるものです。これを理解するのに、僕は5年かかりました。
「ためを作れ」「ハンドファーストでインパクトしろ」といった格言が指している姿は、合っています。ただ、その姿を自分で作りに行くと、むしろマイナスになってしまうことが多いんです。これまで3,200名以上の方をレッスンしてきましたが、多くの方が、ハンドファーストを自分で作りに行ってしまっています。
この記事では、次の順番でお伝えします。
- ハンドファーストが、どこで生まれるのか
- ハンドファーストにならない3つの原因
- 体が先に動く感覚をつかむボディターンドリル
ハンドファーストは、体の回転にヘッドが遅れてついてくることで生まれる
ハンドファーストとは、インパクトで手元がクラブヘッドより目標側にある状態のことです。
ヘッドの遅れが始まるのは、バックスイングの動き出しです。体が動き出すと、クラブヘッドは体に対して少し遅れてついてきます。この遅れがあることで、ヘッドに勢いがついて、クラブが上がっていってくれます。勢いがついたヘッドは、手を追い越すように上がっていきます。

▶ この場面の動画:手首の動きが勝手に決まるバックスイング法(YouTube)
切り返しでは、クラブがまだ上がっている途中に、体が戻り始めます。このとき、手元に対してヘッドが一番遅れます。インパクトで手元が前にある形は、ここで生まれた遅れから来ています。

▶ この場面の動画:シャフトのしなりで飛距離アップする。クラブと体の引っ張り合いの作り方(YouTube)
写真はドライバーで撮った場面ですが、切り返しの動きはアイアンも同じです。切り返しの動きと、そこから手首の角度がどうほどけていくかは、アイアンの取説でくわしく解説しています。
ハンドファーストにならない3つの原因
当てはまるものを、1つずつやめていきます。
① インパクトで手元を前に出している
手元を前に押し出しても、体の回転に対してヘッドが遅れてついてきていなければ、手が前に出ているだけで、ハンドファーストにはなりません。手元だけが先に行くので、ヘッドが追いついてくる前に当たり、フェースが開いたまま、ボールは右へ飛んでいきます。
ハンドファーストを意識して打ったときほど右に出るなら、これが当てはまります。インパクトで作りに行ったときと、ほどけながら捉えたときの違いは、アイアンの取説で紹介している「マットの上で打ち比べる」練習で、手の感触で確かめられます。

▶ この場面の動画:ダフらないクラブの使い方を1発でマスターする方法(YouTube)
② グリップの圧力が強い
グリップを持つ手が硬いと、体と腕とクラブが全部一緒についてきてしまって、ヘッドに勢いがつかなくなります。グリップの圧力を弱くしておくと、自然とヘッドが遅れてくるようになります。
当てはまるかどうかは、いつもの力感でクラブを立てて持ち、ヘッドで円を描くように自分から見て右回りにぐるぐる回してみると分かります。ガクガクしてスムーズに回らなければ、圧力が強すぎます。一番速く回せる力が目安で、自分の一番強い力の20%くらいです。その力感のまま構えて、振っていきます。
③ 手でクラブを上げている
バックスイングを手で上げると、ヘッドより手が先に上がっていきます。体が先に動かないので、ヘッドが体に対して遅れてついてくる動きが生まれません。手を上げていく分、体も回りにくくなります。
後ろから撮った動画で、手が腰の高さに来たとき、ヘッドが手より低ければ、これが当てはまります。動画を撮るときは、スマホを目標とボールを結んだ線の後ろの延長に、手元くらいの高さで置きます。
3つのどれに当てはまった方も、体が先に動く感覚は、次のボディターンドリルでつかみます。
体が先に動く感覚をつかむボディターンドリル
ヘッドを動かないように引っかけておいて、体だけを先に動かすドリルです。
- ヘッドの後ろ側を、練習マットの縁に引っかけて構える(縁が無い打席では、ヘッドの後ろに、押しても動かない物を置いて当てる)
- 手とヘッドが動かないように、胸まわりだけを右に回していく。左の脇腹が縮んで、シワが寄るのが目印です
- これ以上回らないところまで来たら、引っかけていたところからヘッドを離して、そのまま上げていく
- 何回か繰り返したら、引っかけずに、同じ順番で動き出して素振りをする
ポイントは2つです。腕の動きでヘッドを遅らせず、必ず体の動きに対して遅れてくるようにすること。グリップを持つ手の力感を、できるだけ柔らかくしておくことです。

▶ この場面の動画:手首の動きが勝手に決まるバックスイング法(YouTube)
ヘッドを離したとき、クラブの勢いで手首が曲げられてくる感覚があれば、うまくいっています。
手順4の素振りを後ろから撮って、手が腰の高さに来たとき、ヘッドが手より高くなっていれば合格です。この見方は、アイアンがダフる原因をまとめた記事の③でも、写真つきで紹介しています。
まとめ:体が先に動けば、ハンドファーストは生まれる
ハンドファーストは、体の回転に対して、クラブヘッドが遅れてついてくることで生まれます。ならない原因は、この3つでした。
- インパクトで手元を前に出している
- グリップの圧力が強い
- 手でクラブを上げている
まずはグリップの圧力を弱めるところから、1つずつやめてみてください。そのうえで、ボディターンドリルで、体が先に動く感覚をつかみます。
体の動きに腕とクラブがついてくるようになると、自然とハンドファーストになって、ダフることもなくなっていきます。
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よくある質問
構えで手元を前に出しておけばいいですか?
構えでハンドファーストを強くしておくと、うまく当たれば距離は出ますが、方向がばらつきやすくなります。クラブが立ちすぎて、刃(リーディングエッジ)が地面に刺さりやすくもなります。手の位置は左足の内側くらいで十分です。
番手が長くなると、ハンドファーストにならなくなります。
長い番手ほど、手でハンドファーストを付けたくなる方が多いです。長い番手こそ、手で前に出そうとせず、胸の回転から切り返してみてください。


コメント
コメント一覧 (5件)
そうなんですよね。自分の動画を見ると
テークバックの早い段階で手首の角度が
伸びてしまい、インサイドに上げてしまって
いるのです。自分では手首の角度を維持してるように思っているのに。
むしろコックを入れるのか?
びっくりしました。
岸端さん
コメントありがとうございます。
そうなんです。保つ意識だけではクラブの重さや、遠心力で手首が伸ばされてしまうのです。
コック入れながらバックスイングを行ってみてください。
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