・ゴルフの前傾角度をキープできないのはなんで?
・スイングで起き上がりを防止する練習ドリルを知りたいなぁ
という多くのアマチュアゴルファーが抱えているお悩みにお答えします。
ダウンスイングで起き上がることによって体のバランスが崩れてしまうだけではなく、フェース面の向きのコントロールも難しくなってしまいます。
そこで当記事では、前傾角度を維持するための練習法や正しい体の使い方を具体的に解説していきます。
- 体が起き上がってしまう原因を理解できる
- 前傾角度を半強制的にキープできる練習ドリルを知ることができる
- 正しい体の使い方の確認方法も得ることができる
となりますので、ぜひ最後までご覧ください。
本記事の信頼性
豊富なレッスン経験をもとに多くのゴルファーのお悩みを解決しています。
- 「SHUN GOLF ACADMY」を主催しているゴルフコーチです。
- 今までのレッスン受講者は2,000人以上
- 名古屋市内でのマンツーマンレッスンとオンラインレッスンをおこなっています。
【前傾キープ】ゴルフスイング中に起き上がってはいけない理由
プロゴルファーはアドレス時よりもインパクト時の方が前傾角度が深くなっているのをご存知ですか?
おおよそ2〜7度くらい深くなるのがプロゴルファーです。
しかし、アマチュアゴルファーの多くはアドレス時の前傾が崩れ、起き上がった状態でインパクトをしてしまっています。
写真を比較してもらうと一目瞭然ですが、これではボールにうまくチカラを伝えることは難しいです。
このようにスイング中に前傾角度をキープできず起き上がってしまうと、このような弊害があります。
- インパクト時にフェースが開きやすくなる
- 開いたフェースを無理やり閉じようとしてフックがでる
- 体の上下動が発生するので、ダフリがでたりトップが出たりする
起き上がりを防止しないと、このようなミスの原因となります。
ですので、これから紹介する練習ドリルを実践して、修正することをオススメします。
起き上がりは「百害あって一利なし」ですね。
ゴルフスイングで前傾がキープできない原因
前傾角度をキープしなければならない理由を理解できましたら、次は原因です。
前傾がキープできない原因は主にこの4つです。
- ボールを自分で上げにいく
- 腕だけでクラブを振る
- 右肩が突っ込む
- インサイドから下ろそうと意識し過ぎる
これらの動きをしてしまうことで、前傾角度が崩れてしまいます。
ボールを自分で上げにいく
1つめは「ボールで自分で上げようとしている」です。
このような方はクラブを上に向かって振っている場合が多いです。
このスイングになってしまいますと、ボールを上げようとしたときに体も一緒に起き上がり、前傾が崩れてしまいます。
腕だけでクラブを振る
ダウンスイングで腕だけでクラブを振っていると前傾がキープできません。
腕力でクラブを下ろしてくると、その反動で体が起き上がってしまいます。
腕力だけでは飛距離を出すことは難しいです。ダウンスイングでは体の動きに自然と腕がついてくるようなスイングが求められます。
右肩が突っ込む
ボールを叩こうする意識が強すぎて、このような右肩が突っ込むスイングになってしまう方もいます。
これも正しい前傾角度キープできない動きになってしまうので、注意が必要です。
「意識して打ちにいく」のではなく、「体が回ってきた結果、ボールを捉えることができる」のが正しいスイングです。
インサイドから下ろそうとし過ぎる
クラブをインサイドから下ろそうとし過ぎるのも、体が起き上がってしまう原因の1つです。
レッスンをしていても、このような方はけっこういらっしゃいます。
体の回転に合わせてクラブを下ろしてくると、自然なカタチでインサイドアウトになります。
実はこの4つには共通する根本的な課題があるんですよ
起き上がりを防止する練習ドリル
そこで体の起き上がりを防ぐ2つの練習ドリルを紹介します。
- クロスハンドドリル
- 正しい体の動かし方の確認方法
実はさきほどの「前傾キープできない4つの原因」には、ある共通する問題点があります。
クロスハンドドリルはその共通する問題点を解決する練習ドリルになっていますので、ぜひ参考にしてください。
半強制的に前傾をキープさせるクロスハンドドリル
共通する問題点とは「右手の動きが強すぎる」ことです。
前傾姿勢をキープできなくとも右手で調整してボールに当てることができるので、正しい前傾姿勢ができているのかをわかりずらくします。
この右手の動きを制御して、起き上がりを防ぐ練習ドリルが「クロスハンドドリル」です。
クロスハンドドリルは、今まで多くの方に効果があった練習ドリルです。
クロスハンドドリルのやり方
このように通常とは手の位置を逆にしてクラブを握ります。
あとはこの握り方で素振りをしたり、実際にボールを打つだけです。
クロスハンドドリルのメリット
クロスハンドでスイングすることで「右手を使っているか」「前傾がキープできているか」が判断できます。
- 右手でボールを当てにいく動きを防ぐことができる
- 右手を制限することによって、体の動きに腕の動きがついてくる感覚を掴むことができる
- 体が起き上がると空振りをするので、前傾キープできているか判断しやすい
クロスハンドで空振りした場合、あなたは「前傾をキープできていない」「右手を使ってインパクトしている」ことがわかります。
もしくはクロスハンドでしっかりボールを打つ(または素振りでクラグが地面に届く)ことができたら、それは前傾キープできている証明になります。
この練習を繰り返すことでクロスハンドドリルは、体が起き上がらずにスイングする感覚を半強制的に覚えることができます。
自分が前傾姿勢をキープできているのかを確認する意味でも、ぜひお試しください。
正しい体の動かし方の確認方法
体の起き上がりを防止するには、正しい体の動かし方を理解していることも重要です。
自宅で簡単にできるのでぜひお試しください。
クラブを持っていても、持っていなくてもOKです。
左肩がアゴの下にくるよう体を回します。
その際に腕が上下にズレのはNGです。平行に回すイメージです。
前傾をしたときに、左の脇腹にハリを感じると思います。
これで問題ありません。正しく前傾できている証拠です。
〈STEP3〉ができましたら、フォロー側の動きを再現します。
右肩がアゴの下にくるように左に体を回します。
すると今度は右の脇腹にハリを感じると思います。正しくできている証拠です。
このようにまずは体の動きだけに集中して、確認作業をしてみてください。
この練習ドリルを実践すると、きっと「いつもよりも体をひねっている」と感じるのではないでしょうか。
実際にレッスンしていると〈STEP3〉の動き(側屈といいます)ができていない方が多いです。この側屈ができないと、ダウンスイングで右肩が突っ込んでしまったり、体が起き上がってしまう原因となってしまいます。
この2つの練習ドリルを繰り返し、実践してみてください!
【注意点】起き上がり防止の練習で気をつけること
クロスハンドドリルを練習したあとに通常のグリップでボールを打つと、ダフることが多くなった!!!!
と感じる方も多いのではないでしょうか?
大丈夫です!問題ありません。
むしろ前傾キープできていますよ!
前傾をキープする練習ドリルの成果と注意点
クロスハンドドリルで前傾をキープする感覚を掴んだ結果、通常グリップに戻ってスイングするとダフる方も多いです。
それは右手の制限がなくなり、従来までのカタチで右手を使ってしまうからです。
今までは前傾が崩れて体が起き上がっても、右手で調整して打つことができました。
起き上がりを修正するために、クロスハンドドリルで「前傾をキープする」感覚を身につけると、
通常のスイングをする際に今までの感覚で右手を使ってしまい、かなり手前でダフってしまう方がかなり多いです。
悲観する必要はまったくありません。前傾がキープできている証拠です。
通常のグリップでも右手の動きを抑えてスイングできるよう、クロスハンドと通常グリップで繰り返し練習して、徐々に身につけていくことが大切です。ゴルフスイングは一朝一夕では変わりません。
前傾キープを意識しすぎて振り抜けられない
ダウンスイングで前傾角度を保つことを意識しすぎて、起こってしまう弊害についても説明します。
起き上がりを防止に意識を集中すると、このようにうまく振り抜けなかったり、飛距離が落ちてしまう可能性もあります。
前傾角度をキープしながら、しっかりと振り抜くことも必要です。
振り抜くことを意識しても改善できない方は、このような練習がオススメです。
スイングしたあとフォロー側で止まってしまってもOKです。ただしその後に、必ずフィニッシュまで振り切る動作をしてください。
この動きを繰り返していただくと、徐々に最後まで一気に振り抜けるようになります。
【まとめ】ダウンスイングで起き上がりを防止する練習ドリル
- ダウンスイングで起き上がってしまうと、様々なミスを誘発する。
- クロスハンドドリルで練習することで、半強制的に前傾姿勢をキープできる。
- 側屈ができないと体が起き上がってしまう原因となるので、正しく体を使うことが大切。
- 練習ドリル後にダフりが発生したら、前傾姿勢をキープできている証拠。
以上となります。
クロスハンドドリルの練習をはじめると、最初は難しいと感じるかもしれません。
ただ実際にレッスンをしていて、たくさんの方にとても効果があった練習です。体が起き上がってしまうことにお悩みの方はぜひ実践してみてください。
私のYouTubeチャンネルでも今回の内容を解説していますので、ぜひご覧ください。
もし実践してみても「よくわからない!」という方は、私がチェックします!
名古屋で実際にお会いしてのスイングチェックと撮影した動画をお送りいただいて、オンラインでお話ししながらのスイングチェックの2つの方法があります。
体験レッスンにお申し込みいただきますと、スイングチェック・分析をおこないますので、ぜひお気軽にご参加ください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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