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ゴルフレッスン/クラブのパフォーマンスを引き出すスイング作り
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ドライバーのスライスが直る5つの原因|ランキングと今日できる改善ドリル

2026 4/25
ドライバー ミス改善
2022年10月9日 2026年4月25日

ドライバーのスライスが、どうしても止まらない。

打ち終わるたびにOBの黄色杉が目に入り、同伴者より飛距離は置いていかれる。レッスン動画も雑誌も一通り試した。「手首を返せ」「内側から振れ」。やればやるほど、スライスは根深くなっていく。

この沼にハマる人には、共通点があります。スライスを「スイングの動作」で直そうとしていること。構えやスイング以外も含めて5つの観点で点検する記事もあわせて読むと、自分のタイプが見えやすくなります。

実は、多くのアマチュアのスライスは、スイングより手前の「構え方」と「動き出しの順番」で9割決まります。

この記事では、ゴルフ歴17年のインストラクターが現場で見てきたスライスの原因を、影響の大きい順にランキング形式で5つ紹介します。すべてクラブなしで確認でき、今日の練習場からそのまま使える内容です。

目次

なぜスライスが何度直しても戻ってくるのか

スライスが戻る理由は、シンプルです。

ほとんどの人が「スイング動作」を直そうとしているから。料理で言えば、味付けだけを工夫しても、食材選びが間違っていれば美味しくならないのと同じ。スイングという結果は、構えた瞬間にほぼ決まっています。

さらに、ダウンスイングの動き出しの「順番」がズレると、どれだけ丁寧にバックスイングを作っても結果は崩れます。

だから、直す優先順位を間違えると一生スライスは止まりません。

僕自身、ゴルフを始めた頃は典型的なスライサーでした。手首を返す練習ばかりやって、左肘を故障して整形外科通い。遠回りした反省から、スライスは「動作そのもの」より「構えと順番」で直すほうが早いと現場で確信するに至りました。

ここから紹介する5つは、レッスン現場で見てきた失敗パターンをランキングにしたものです。第5位→第1位の順番で、影響の大きさを実感してもらえるように並べています。

第5位|アドレスでお尻が下がった構え

最初は、意外に見落とされがちなアドレスの話。

お尻が下がった構えになっていると、下半身の力が抜けて、スイング中ずっと体が左右にブレます。前傾も崩れ、フェースが開きやすくなる。ここが崩れていると、その後の動きは全部ズレます。

悪影響をひと言で言い換えると、バスケやサッカーのディフェンスの構え。お尻が下がった姿勢で構えている選手を想像してみてください。瞬時に動けないはずです。野球の守備も同じ。ゴルフだけが例外になることはありません。

「どっしり構える」をお尻を下げる方向でやってしまうと、逆に動けない構えになります。

確認方法はこれだけです。

クラブなしで前傾姿勢を作ってみてください。そのとき、お尻や太ももの裏にうっすらと張りを感じるかどうか。張りがあれば合格。感じないなら、お尻が下がって下半身の力が抜けています。

お辞儀式アドレスの作り方は5ステップ。

  1. まっすぐ立った状態でクラブを持つ
  2. お辞儀するようにクラブを下ろしていく
  3. お尻がキュッと上がる感覚が出たらOK
  4. お辞儀の段階では膝を曲げない
  5. 前傾を作り終わってから、膝をほんの少しだけ緩める

感覚が掴みにくい人は、腰に両手を当ててから上半身だけを折り曲げる。これだけでも太ももの裏に張りが出てきます。

ここが整うだけで、下半身が使えるようになり、スイング中のブレが一気に減ります。

第4位|バックスイングで腰を回しすぎる

第4位は、バックスイングでの腰の動き。

「体を大きく回そう」と意識して、腰まで一緒に回しすぎる人が多いです。バックスイングで腰を過剰に回すと、ダウンスイングでも動きすぎて、クラブが外から入ってくる。結果、アウトサイドイン軌道でスライスします。

自然な動きは、上半身が回転してきた力を右足が受け止める形。腰は「回す」のではなく「受け止める」側です。

確認ドリルは両足クローズ素振り。

  1. 両足をピタッと閉じる
  2. そのままスイング動作をする
  3. バランスを崩す人は右足が踏ん張れていない
  4. その場で上半身だけが回る感覚を掴む

両足を閉じると、物理的に腰が大きく動かせません。その制約の中でスイングすると、「回っているのはお腹や脇腹だけ」という感覚が出てきます。

そのまま実打に移ります。足を閉じてボール位置は左足つま先の前。大きく振らなくていいので、その場で体が回転する感覚をキープしたまま当てていきましょう。

この感覚を身体に入れたあと、通常のスタンスに戻しても「腰は回すものではなく受け止めるもの」が残ります。

第3位|バックスイングでフェースが開く

第3位は、バックスイング中のフェース管理。

上半身の回転に腕の動きがちゃんと連動していると、フェースはむしろ少し閉じ気味に上がっていきます。ここが腕で回してしまうと、フェースは開いたまま上に行く。

開いたフェースを自分の力で戻そうとするから、手先でこねる動きが生まれ、結果スライスが出る。しかも上半身の回転が使えていないので飛距離も一緒にロスします。

「腕でねじる」と「体で回す」の違いを体感する一番早い方法が、クロスドリルです。

  1. クラブを持たずに構える
  2. 左手はブランとぶら下げる
  3. 右手を下から左手に重ねるように入れる
  4. このまま手のひらの向きが変わらないようにバックスイング

これで上がると、背中や脇腹にかなりひねりの張りが出ます。この張りこそ、上半身の回転が正しく使えている証拠。逆に腕で回そうとするとこの張りが消えます。

次にクラブを持って同じ動きをしてみてください。さっきの張りが再現できていれば、フェースは開かずに上がります。3回ほどこのドリルでバックスイングを確認してから、普通のグリップで振っていきましょう。

フェースの開きは「手首の操作」ではなく「体と腕の連動」で直します。手首の使い方そのものを段階的に学びたい方は手首3ステップの記事もあわせてどうぞ。

第2位|ダウンスイングで腕から下ろしてしまう

第2位は、ダウンスイングの「順番」。

バックスイングがいい形でも、腕から下ろし始めると一瞬でアウトサイドイン軌道に戻ります。いい構えから悪い軌道が生まれる典型例です。

正しい順番は「右足→お腹→腕」。

ドミノが倒れていくように、右足が先に動き、お腹の回転が続き、最後に腕がクラブを連れてくる。この順番が守れているかを確認する方法がひとつあります。

フィニッシュで両足の内側がピタッとくっついているか。

腕から下ろすと、体重移動が追いつかず、右足と左足の間にスキマが残ります。正しい順番で動けた人は、右足の蹴りで体全体が左へ流れ、フィニッシュで両足がひっつく形になります。

右足回転ドリルでこの順番を体に入れましょう。

  1. 右足を両手で軽く掴む
  2. 右側に回転させながら、軽く引っ掛けるように動かす
  3. この動きをクラブなし素振りで再現する
  4. その感覚のままクラブを持って振る

振り上げたら、まず右足の回転から動き出す。そこに上半身の回転が連動し、最後に腕がついてくる。この順番が体に入ると、アウトサイドインの軌道は自然と消えていきます。

ここまでが「動きの直し」。次が本丸です。

第1位|アドレスの右傾斜とグリップの連動

第1位は、アドレスの上半身の傾きとグリップの形。ここが、本記事でいちばん伝えたい核心です。

ドライバーはアイアンに比べて足幅が広くなります。ただし手の位置は左足の内側のまま。ということは、足幅を広げた分だけ、上半身は自然と右に傾かないと辻褤が合わなくなります。

右に傾いた分、グリップの形も一緒に右側へ回っていく必要があります。

ここで2つのミスパターンが生まれます。

パターン1: 上半身が傾いていない
傾かずに構えると、クラブを上から叩きつける振り方になります。軌道はアウトサイドイン。スライスが確定します。

パターン2: 上半身は傾いているのに、グリップが連動していない
この場合、フェースを閉じる動きができません。インパクトでフェースが開いたまま当たり、やはりスライスします。

どちらも、スイング動作を直しても解消できません。構えが原因だからです。

確認方法は、足幅を段階的に広げる3ステップ。

  1. まず足を閉じて立つ(上半身は真っすぐ)
  2. 足幅を通常の3分の1まで広げる → 上半身が少し右に傾く
  3. 3分の2まで広げる → 傾きが深くなる
  4. 通常のドライバースタンス → 傾きが完成

この過程で、グリップも一緒に右側へ回っていく感覚を確認してください。傾きとグリップ、両方が連動していれば準備は完了。

アイアンもドライバーも、振り方そのものは同じでいい。構え方を変えるだけで、クラブなりにスイングしてくれます。逆にここが整っていないと、番手ごとに振り方を変える必要が出てきて、ゴルフが一気に複雑になります。

ここを変えるだけで、翌ラウンドからスライスが消える人が非常に多いです。スイング動作を直すより、圧倒的に即効性があります。

5つを一気通貫で試す練習プラン

ここまで5つの原因を見てきました。全部やろうとすると頭が混乱するので、練習場での順番を決めておきます。

ステップ1|クラブなし確認(10分)
お辞儀式アドレスで張りをチェック。両足クローズで上半身回転を確認。クロスドリルでひねりの張りを確認。右足回転の動き出しを素振りで確認。足幅を段階的に広げて傾き+グリップ連動を確認。

ステップ2|クラブを持って素振り(10球分の時間)
構えだけ変えて、いつも通りスイング。フィニッシュで両足がひっつくかチェック。

ステップ3|実打(20球)
第1位の傾き+グリップ連動を意識。それ以外は「クラブに任せる」と唱えて振る。

最初から全部意識すると失敗します。第1位だけ意識して、残りは「確認済みだから大丈夫」という気持ちで振る。それで結果が出始めます。

よくある疑問

ここまで読んで、こんな疑問が湧いた方もいるはずです。

Q1. 5つ全部やるのは無理そうです。どれから手を付ければいいですか?

素晴らしい質問です。ここまで読み切れた方なら、優先順位の意味はもう伝わっているはず。迷わず第1位のアドレスの傾き+グリップ連動から着手してください。即効性が一番高く、多くの方がラウンド1回目からスライスが半減します。残りを試すのはその後で大丈夫です。

Q2. アイアンは普通に打てるのに、ドライバーだけスライスするのはなぜですか?

原因はほぼ第1位にあります。アイアンは足幅が狭く、上半身の傾きが少なくても成立します。ドライバーになった瞬間に足幅が広がり、傾きが必要になる。ここで傾きとグリップが連動していないと、アイアンでは出なかったズレが一気に表面化します。「ドライバーだけ」の人ほど、第1位で直る確率が高いです。

Q3. グリップだけ直せば本当にスライスは消えますか?

スイングパスや軌道の問題が残っている場合は、グリップ単体では完全には消えません。ただし現場感覚では、第1位の傾き+グリップ連動を整えるだけでスライスが大幅に軽くなる方が多いです。残りが気になる人は、第2位~第5位を順番に潰していけば、最後のひと息まで追い込めます。

まとめ|スライスは「動作」ではなく「構えと順番」から直す

スライスが直らない本当の理由は、スイングそのものより、手前の構え方と動き出しの順番にあります。

  • 第5位:アドレスでお尻が下がった構え → お辞儀式アドレスで張りを作る
  • 第4位:バックスイングで腰を回しすぎ → 両足クローズ素振りで上半身回転を体に入れる
  • 第3位:バックスイングでフェースが開く → クロスドリルで体と腕を連動させる
  • 第2位:ダウンスイングで腕から下ろす → 右足回転で「右足→お腹→腕」の順を守る
  • 第1位:アドレスの傾き+グリップ連動 → 足幅を段階的に広げて連動を作る

もし今日、1つだけ試すなら第1位から。足幅を広げた分だけ上半身を右に傾け、グリップも一緒に回す。それだけで、次の一球が変わります。

スイングを難しくするほど、ゴルフは沼にハマります。逆に構えと順番という入り口をシンプルに整えれば、クラブが自然に仕事をしてくれます。スライスが消えた瞬間、飛距離も方向性もOBの心配も、全部が一気に楽になります。

スコアは動きます。ゴルフは、いちばん楽しい領域に戻ってきます。

もっと深くクラブのパフォーマンスを引き出すスイング、スライスだけでなく飛距離とスコアも同時に伸ばす方法を、ゴルフクラブの使い方40分動画にまとめています。

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鳥居 俊佑
ゴルフコーチ
SNS総フォロワー10万人以上。現役ゴルフコーチ。
3,000名様以上のレッスン経験をもとに、「仕事もゴルフも極めたい!大人ゴルファーのためのゴルフ上達術」をテーマに指導しています。
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