「調子のいい日は80台が出るのに、悪い日は100を叩いてしまう」
「練習はしているのに、なかなかスコアにつながらない」
「同じくらい飛んでいるのに、うまい人とはスコアで差がつく」
そんな悩みを抱えている方に、先に結論をお伝えします。
80台を連発する人と、ずっと100前後の人の違いは、クラブの使い方にあります。
自分でクラブを持っていって、ボールに当てにいくスイングだと、日によって変わる体の調子が、そのままスコアに出やすくなります。
80台を連発する人は、日によって変わらないクラブの性質に仕事をさせています。だから、調子の悪い日でも、そこそこまとめられます。
クラブの性質は
日によって変わらない
こんにちは、オンラインゴルフコーチの鳥居俊佑です。
これまで3,200名以上の方をレッスンしてきました。この記事では、次の順番でお伝えします。
- 80台を連発する人と100前後の人の違い
- 100前後で止まりやすいスイング
- スコアに波が出る理由
- 日によって変わらない、クラブの3つの性質
- 80台を連発する人がそろえている3つのこと
- クラブの動きに合わせる感覚をつかむ、タオルの練習
80台を連発する人と100前後の人の違いは、クラブの使い方
同じくらいの年数ゴルフをして、同じように練習して、同じようにラウンドしている。それなのに、気づいたら80台が当たり前になっている人と、何年たっても100前後から出られない人がいます。
動画のレッスンでは、こうお伝えしています。
「万年100を打ってしまう方とうまい方との違いは才能ではありません。」
違うのは、ゴルフクラブという道具の使い方です。クラブの使い方が変わらないまま、練習場でボールをたくさん打っても、スイングはなかなか安定しません。
レッスンでスイングを見ていると、体の動きに意識が行きすぎて、クラブの動きに意識が行っていない方が、とても多いです。スイング中にどこを意識するかは、スイング中に何を意識するかの記事で解説しています。
100前後で止まりやすいのは、ボールに当てにいくスイング
ゴルフクラブには、ある程度の硬さと重さがあります。なので、どんな振り方をしても、それなりに振れてしまいます。
形だけなら、作れてしまうということです。でも、自分でクラブを持っていって、ボールに当てにいくと、回っている体にブレーキがかかります。ヘッドのスピードが落ちて、そのつじつまを合わせるために、手の操作が始まります。力は出しているのに、その力がボールに伝わりません。
インパクトで合わせにいっても、間に合いません。ボールとフェースが触れているのは、1万分の5秒ほどです。そのあいだにヘッドが進むのは、約2センチです(ヘッドスピード40m/sのとき)。
僕も研修生のころは、毎日500球打っていました。それでも身についたのは、インパクトで合わせながら打つスイングでした。先輩のプロには「見た目は綺麗だけど中身は全然だな」と言われたことがあります。
スコアに波が出るのは、体の調子が日によって変わるから
体の調子は、日によって変わります。よく動く日もあれば、動かない日もあります。
ボールに当てにいくスイングだと、その日の体の調子が、そのまま当たり方に出ます。なので、調子のいい日は80台が出ても、悪い日はミスが続いて、大きく崩れやすくなります。
一方で、クラブの性質は日によって変わりません。変わらないほうを頼りに振れば、その日の調子に左右されにくくなります。
18ホール、ずっと絶好調ということはありません。本当にうまい方は、ミスがどこかで途切れます。続かないのです。
たまたま100を切れる日や、たまたま80台が出る日はあるかもしれません。でも、アベレージを安定させていこうと思うと、悪いときでもそこそこまとめられる状態にしておくことが大事です。
うまい人は
ミスが続かない
クラブには、日によって変わらない3つの性質がある
クラブには、どんな日でも変わらない性質が3つあります。ここでは、それぞれで起きやすいことと一緒にお伝えします。
① 動き続けようとする
バケツに水を入れて回すと、回し続けているあいだは、水はこぼれません。途中で止めると、こぼれてしまいます。クラブも同じで、一度動き出すと、動き続けようとします。
起きやすいのは、切り返しで止めたり、自分で力を足したりすることです。手首も、自分で曲げにいかなくて大丈夫です。クラブの勢いで、曲げられてきます。

▶ この場面の動画:【ヘッド走る】手首の動きの効果…「慣性」の使い方・右手首の秘密(YouTube)
手首の動きは、手首を自分で曲げない理由の記事で解説しています。ダウンスイングで手が下りてくる感覚は、ダウンスイングでクラブの勢いを使う記事で解説しています。
② フェースは開き始めると開き続ける
ヘッドの重さは、握っているところより外にあります。なので、フェースは一度開き始めると、開き続けようとします。開いた分が、インパクトで戻りすぎると左へ、戻りきらずに開いたままだと右へ飛びます。
起きやすいのは、開いたフェースを、インパクトで手で閉じにいくことです。フェースの向きは、構えたときに、握り方で先に整えておきます。止まっているうちに決められるところだからです。
打ったあとに右へ曲がる方は、まずボールが最初に飛び出した方向(出球)で、クラブの通り道(軌道)が外から下りているのか、フェースが開いているのかを見分けます。見分け方は、スライスの原因と直し方の記事で解説しています。
③ 引っ張り合いを受け止めると、しなって戻る
切り返しでは、体はもう戻り始めているのに、クラブはまだ上がろうとしています。この反対向きの力(引っ張り合い)を、右手の人差し指の第2関節と第3関節のあいだで受け止めると、シャフトがしなって、戻ってきます。
受け止めるといっても、指に力を入れるわけではありません。力みは抜いたままで大丈夫です。クラブの勢いで、指に圧がかかってきます。
起きやすいのは、しなりを自分で作りにいくことです。腕とクラブだけで引っ張り合いをしても、あまりしなりません。

▶ この場面の動画:シャフトのしなりで飛距離アップする。クラブと体の引っ張り合いの作り方(YouTube)
しなりを感じられない方は、右手の人差し指で受け止める方法を、シャフトのしなりを感じない理由の記事で解説しています。
この3つは、体の調子がいい日も悪い日も変わりません。だから、頼りにできます。
80台を連発する人がそろえている3つのこと
80台を連発する方には、共通していることが3つあります。どれも、クラブの性質に仕事をさせるための準備です。
① 自分でクラブを持っていこうとしない
「ダウンスイングでシャローに下ろしたり、インパクトでハンドファーストになるという形を作りに行っていません。」
「体の動きでクラブを揺らすように動かしてきた結果、体の動きとクラブの動きの引っ張り合いによって自然といいインパクトができるようになってくるんです。」
自分でクラブを持っていこうとして、かえって当たらなくなる例は、ほかの記事でも解説しています。
- 腕で持ち上げてトップを作る → 腕で持ち上げるバックスイングの直し方
- 動き出しを腕で作って、インサイドに入りすぎる → インサイドに引きすぎる原因と直し方
- トップを浅く、小さくしようとする → バックスイングで一番大事なこと
② グリップの力が抜けている
うまい方は、クラブをギュっと握りしめていません。腕力でクラブをコントロールしようと思っても、できないからです。力が抜けていると、ヘッドの重さを生かして当たっていきます。
握り方を先に整えて、そのあとで力の加減を合わせます。目安は、グリップの圧力でマックスの20%くらい。クラブを立てて持ち、ヘッドで円を描くように自分から見て右回りにぐるぐる回したとき、一番速く回せる力です。グリップが強かったり、手首が固かったりすると、自分で振ることになって、ヘッドが走りません。

③ 上半身の力みが抜けている
グリップだけでなく、上半身の力も抜けています。だから、下半身が動いてきた動きに対して、上半身が一瞬遅れてついてきます。
この遅れは、自分で作るものではありません。下半身を先に動かそうとしなくて大丈夫です。上半身の力みが抜けていると、体が戻り始めたときにクラブが残って、クラブの性質③の引っ張り合いが起きます。
打つときに意識するのは、クラブの動き1つです。上半身は、力みを抜いておくだけ。胸の回転が止まっていないかは、打点が上下に散ったときに、動画で確かめます。
この3つを、一度に全部直そうとしなくて大丈夫です。まずは次のタオルの練習で、①の「自分でクラブを持っていこうとしない」を体で感じてみてください。
クラブに
仕事をさせる
タオルで、クラブの動きに合わせる感覚をつかむ練習
クラブは硬いので、体の動きにばかり意識が行っていても、それなりに振れてしまいます。タオルは柔らかいので、タオルの動きに合わせられていないと、動きがバラバラになるのがすぐ分かります。
用意するのは、先端を結んだタオル1本です。1はタオルを振るだけなので、家でもできます。2はクラブも一緒に振るので、周りに当たらない広さがある所で。3はボールを打つので、練習場でやってください。
- タオルだけで構えて振る。体を回すと、バックスイングでタオルが体に巻きついてきて、フォロー側でも、もう一度巻きついてくる。タオルの動いてくる動きに合わせて振る。2回とも巻きついてくるようになったら、次へ進む
- タオルとクラブを一緒に持って、そのままバックスイング。タオルが巻きついたのを感じたら、止めずにそのまま振り抜いていく。最後も、タオルが体に巻きついてくればOK。これも2回とも巻きついてくるようになったら、次へ進む
- タオルを置いてふつうに構え、タオルのときと同じように、ヘッドが動いてくる動きに合わせてスイングする。ボールを打ったら、下の打点で答え合わせをする


バックスイングとフォローの2回、タオルが体に巻きついてくれば、できています。グリップの圧力は、ここでもマックスの20%くらいです。
打ってみたら、フェースのどこに当たったか(打点)で答え合わせをします。練習場で、フェースに打点シールを貼って、5球ほど打ってみてください。
- 打点が先や根元に散るなら、腕を振ってクラブを操作していることが多いです。グリップに力が入っていると、腕で操作しやすくなります。そろえている3つの②、グリップの力から見直してください
- 打点が上下に散るなら、スイングの途中で体の回転が止まっていることが多いです。胸の回転が止まっていないか、スマホを立てて正面から動画を撮って見てください。止まっていたら、タオルの1に戻って、体を回すとタオルが巻きついてくる感覚から確かめ直してください
芯に当てにいくほど、芯から外れます。タオルで感じた、クラブの動きに合わせる感覚のまま振ってみてください。
練習場では打てても、コースに出ると崩れてしまう方は、コースで練習場通りのショットをするために大事なことの記事も読んでみてください。
まとめ:知っていることを、感覚に変えていく
クラブの性質そのものは、聞いたことがある方も多いと思います。それを自分のスイングで感じられているかを、タオルと打点で確かめてみてください。ただ、感じているつもりの動きと、動画で見た実際の動きは、ずれていることもあります。そのずれは、人に見てもらうと早く見つかります。
体の動きももちろん大事です。そのうえで、まずはクラブがどう動いてきたらナイスショットになるのかを、タオルで感じてみてください。クラブの動きに合わせて振れるようになると、悪い日でもミスが続かなくなって、スコアがまとまっていきます。
次に読んでほしい記事
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✅クラブに従うスイングの作り方
✅自分のスイングを丸裸にする方法
✅始動でクラブに勢いをつける練習
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よくある質問
練習量を増やせば、80台は出るようになりますか?
クラブの使い方が変わらないまま球数を増やしても、スイングはなかなか安定しません。まずは、タオルの練習で、クラブの動きに合わせて振る感覚をつかんでみてください。
調子のいい日と悪い日の差を小さくするには、どうすればいいですか?
体の調子は日によって変わりますが、クラブの性質は変わりません。自分でクラブを持っていって当てにいかず、クラブの性質に仕事をさせて振ると、調子に左右されにくくなります。まずはタオルの練習で、クラブの動きに合わせて振る感覚をつかんでみてください。
グリップは、どのくらいの力で握ればいいですか?
グリップの圧力で、マックスの20%くらいが目安です。クラブを立てて持ち、ヘッドで円を描くように自分から見て右回りに回したとき、一番速く回せる力で握ってください。


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