「バックスイングで、インサイドに引きすぎてしまう」
「素振りではいいのに、ボールを打とうとすると全然違うところを通る」
「トップの位置が毎回ちがって、どこに上げればいいか分からない」
そんな悩みを抱えている方に、先に結論をお伝えします。
バックスイングがインサイドに入りすぎるのは、自分でクラブを上げにいくと、手が体に近づいたり、ヘッドが手より体側に入ったりしやすいからです。トップの位置は、動き出しでついたクラブの勢いで決まります。なので、直すのは動き出しです。胸回りを先に動かして、クラブの勢いでトップの位置まで上げてもらいます。
トップの位置は
動き出しで決まる
こんにちは、オンラインゴルフコーチの鳥居俊佑です。
これまで3,200名以上の方をレッスンしてきましたが、僕自身、バックスイングには長いあいだ悩みました。そこからたどり着いた答えを、次の順番でお伝えします。
- インサイドに入りすぎる原因
- トップの位置が決まらない理由
- 動き出しでずれたときのミス
- 後ろから撮って、動き出しを確かめる方法
- クラブの勢いで上げる2つの練習と、打って確かめる方法
バックスイングがインサイドに入りすぎるのは、自分でクラブを上げにいくから
自分でクラブを上げようとすると、手が体にどんどん近づいていきやすくなります。手が体に近づいていくと、クラブはインサイド(体の内側)に上がっていきます。

手と体の距離が変わらなくても、ヘッドが手より体側に入ると、クラブは内側に上がっていきます。
素振りではいいのに、ボールを打とうとすると違うところを通るのも、ここから起きています。クラブの勢いを使えずに腕で動かしてしまうので、毎回バラバラになりやすいのです。
レッスンで、構えたときのクラブの傾きと並べて見てもらうと、まっすぐ引いているつもりが、だいぶインサイドに上がっていることがよくあります。高く上がらないように気をつけた結果、インサイドに入っている方もいます。
「まっすぐ引くのと、インサイドに引くのと、どちらがいいのか」と迷う方もいると思います。まっすぐ引こうとしても、インに引くのを直そうとして自分で外へ上げても、腕で上げていることは変わりません。
インも外も
腕で作っている
本来は、体が先に動いて、腕がついてきて、クラブがついてきます。胸回りが先に動くと、ヘッドは胸回りより少し遅れてついてきます。ヘッドが少し遅れてついてくれば、クラブはいいところを通って、勢いで上がっていきます。
最初にどちらが先に動くかで、腕と体のどちらが主役でスイングするかが決まります。
トップの位置は、動き出しでついた勢いで決まる
「トップが決まらない」「どこに上げればいいか分からない」という悩みも、見直すのは動き出しです。
トップの位置は、動き出しでついたクラブの勢いで行ってしまうものです。トップで止めて直そうとしても、なかなかうまくいきません。なので、レッスンでは「動き出しを慎重に」とお伝えしています。
クラブがいいところを通ってくれば、クラブの勢いで上に上がっていきます。インサイドを通ってくれば、その勢いのまま、トップの位置もずれます。トップで、シャフトが目標より右を向く「クロス」になることもあります。
途中を腕で直すと、トップの位置がよく見えても、腕で上げたトップになります。トップの位置だけでは見分けられないので、見るのは動き出しです。
腕でクラブを持ち上げてしまう悩みは、腕で持ち上げるバックスイングの直し方の記事で解説しています。
動き出しでずれると、ダウンスイングで合わせて振ることになる
インサイドに入りすぎたあと、どんなミスになるかは、人によって違います。
- そのままインから下りてきて、インから入りすぎ、ヘッドが手前に落ちてダフる
- 内側から外へ振り抜く向きが強くなって、左に巻く
- 右に押し出す
- フェースが開いたまま当たって、右に飛ぶ。開いたのを無理やり閉じにいくと、大きく左へ引っかける
動き出しでずれた分を、ダウンスイングで合わせながら振ると、毎回同じにならず、スピードも上がりません。
手が体に近づいたまま上がっていくと、詰まって、振るスペースがなくなります。加速させようと思っても、なかなか加速できません。インサイドに引いている方は、動き出しの時点で、ミスが決まってしまっているのです。
僕も研修生のころ、毎日たくさん打っても上達せず、インパクトで合わせながら打つスイングが身についてしまいました。だからこそ、合わせなくても済むように、動き出しから見直してほしいと思っています。
後ろから撮って、動き出しの2つを見る
練習場で、スマホを飛球線の後ろに置いて撮ってみてください。
ドライバーは長い分、アイアンより内側に上がるのが自然なので、アイアンで撮ります。
直すために見るのは、動き出しの2つだけです。
- 構えたときと比べて、手が体に近づかずに上がっているか
- 動き出しで、ヘッドが手より体側(体に近い側)に入っていないか
1つ目。手が体に近づいていくなら、自分で上げにいっています。
2つ目。体が先に動いて、ヘッドが遅れてついてきていれば、ヘッドは手より外側(体から遠い側)にあります。動き出しでヘッドが手より体側に入るのは、腕でクラブを動かしているサインです。その時点で、クラブの通り道(軌道)もフェースの向きもバラバラになります。

▶ この場面の動画:バックスイングでこれやってたらお終いです(YouTube)
2つとも大丈夫なら、体から動き出せています。
自分で手を体から離して、外へ上げている方も、直すのは同じ動き出しです。そこからスライスが出ているなら、外から下りてくる仕組みを、スライスの原因と直し方の記事で解説しています。
体が先に動いて、クラブの勢いで上げる練習
動画のレッスンでは、こうお伝えしています。
「自分で一生懸命持っていくではなくクラブの慣性に沿って上げてもらう。この感覚が非常に重要です。」
動画の「慣性」は、この記事で言うクラブの勢いのことです。
オンラインレッスンでは、動き出しをこう話しています。
「意識として本当に手は置いといて、こっち(胸回り)を動かすっていう感じです」
「動き出しを慎重に」と言っても、こう注意しています。
「ゆっくりすぎるとクラブの勢いがつかないんで、そこはちょっと注意」
① マットの縁にヘッドを引っかける
胸回りが先に動くと、ヘッドが遅れてついてきて、クラブに勢いがつきます。その順番を、体で知っておくための練習です。練習なので手も止めて、体が先に動く順番だけを大きく感じます。ボールは打ちません。
手順は、先に動画で見ておいてください。マットの縁に引っかけるところから再生します。
- 練習場の打席でアドレスして、ヘッドをマットの縁に引っかける。グリップの圧力は、クラブが暴れない握り方のまま、マックスの20%くらいまで抜いておく
- 手とヘッドが動かないようにしたまま、胸回りを右に回していく
- これ以上回らないところまで来たら、ヘッドをマットから離す。体に引っぱられていたクラブが、遅れて体に追いつくように上がっていく。腕は自分で上げにいかず、体に引っぱられた勢いに任せる


手首が、遅れてついてくるクラブに曲げられてくれば、できています。グリップの圧力が強いと、ヘッドまで手と一緒に動いてしまい、遅れてついてきません。
② 右手の人差し指で下から支える
自分で持っていかなくても、クラブの勢いでトップの位置まで上がっていくことを知る練習です。
- 練習場の打席でボールを置いてアイアンで構え、左手はふつうに握り、右手は人差し指だけで、グリップを下から支える
- そのまま、胸回りから動き出す
- クラブが動き始めたら、すぐ右手を離す

左手だけになっても、クラブがトップの位置まで上がっていけば、できています。そのまま左手だけで振っていき、ボールも打ってみてください。
ふつうに握って打つ
ふつうに握っても、①②と同じ動き出しで振っていきます。アイアンから打ってみてください。
後ろから撮って、最初に撮った動画と比べます。見るのは、さっきの2つです。手が体に近づかずに上がっているか。ヘッドが手より体側に入っていないか。
インサイドに入らないようにと、バックスイングを浅くしたり、小さくしたりはしないでください。レッスンでも「無理やり小さくするのだけはやめてほしい」とお伝えしています。胸回りから動いた勢いなら、行けるところまで行って大丈夫です。胸回りが止まったあとも腕だけで上げ続けて、深く上がりすぎてしまうのは、別の悩みです。オーバースイングの直し方の記事で解説しています。
まとめ:動き出しを体から始めて、クラブの勢いで上げてもらう
バックスイングがインサイドに入りすぎるのは、自分でクラブを上げにいくからです。
トップの位置は、動き出しでついた勢いで決まります。なので、直すのは動き出しです。後ろから撮って、手と体の距離と、ヘッドと手の位置の2つを見ます。
胸回りが先に動いて、クラブの勢いがつけば、あとは勝手にトップの位置まで上がっていきます。バックスイングでいいところを通っていれば、ダウンスイングで合わせなくて済みます。振ることに集中して、加速させていけます。
クラブの勢いに
上げてもらう
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ここまで読んでくださり、ありがとうございます。
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よくある質問
まっすぐ引くのと、インサイドに引くのと、どちらがいいですか?
どちらかへ、自分で引きにいかなくて大丈夫です。まっすぐ引こうとするのも、インに引くのも、外に上げるのも、腕で作っている点は同じです。胸回りが先に動いて、ヘッドが少し遅れてついてくれば、クラブはいいところを通って、勢いで上がっていきます。
ドライバーだと、どうしてもインサイドに上がります。入りすぎですか?
ドライバーは長い分、アイアンより内側に上がるのが自然です。入りすぎているかは、アイアンで後ろから撮って、動き出しで手が体に近づいていないか、ヘッドが手より体側に入っていないかを見てください。
トップの位置を決めたいのですが、どこに上げればいいですか?
トップの位置は、動き出しでついたクラブの勢いで決まります。見直すのは動き出しです。深く上がりすぎてしまう悩みは、オーバースイングの直し方の記事で解説しています。


コメント
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