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ゴルフレッスン/クラブのパフォーマンスを引き出すスイング作り
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30球で基本スイングを固める3ドリル|ショートスイング練習法

2026 4/25
スイング基本
2026年4月23日 2026年4月25日

「練習場で何から振ればいいのか、毎回迷う」

「いろんな理論を試しているけれど、自分には何が合うのかわからない」

そう感じている方に、はっきりお伝えします。ゴルフの基本は、派手な理論ではありません。たった30球のショートスイング、これを毎回やり続けるだけで、不調から一瞬で戻れるスイングの土台が完成します。

僕はゴルフ歴17年、3000名以上のレッスン現場で見てきましたが、100切りどころか90切り、70台まで行けるかどうかは、ほぼこの「30球の基本」ができているかで決まります。

実際、僕自身はゴルフ開始から6ヶ月で100切り、7ヶ月で90切り、3年で70台に到達できました。いまでも調子が悪くなった日には、この30球に戻るんです。だから「戻るべき場所」という表現がしっくりきます。

この記事では、ショートスイング(時計の8時〜4時の振り幅)を使って基本を固める3ドリル×合計30球の全プロトコルを、順番に解説します。

目次

なぜ基本スイングは「ショートスイング」から始めるべきか

フルスイングから始める人がうまくならない理由

練習場に来て、いきなり7番アイアンやドライバーでフルスイングから入る人、心当たりありませんか。

プロならいいんです。でも、100切りを安定してできていない段階でいきなりフルスイングに入ると、悪い動きがそのまま染み込みます。

家を建てるときに、いきなり屋根から組む人はいません。基礎→柱→屋根の順です。ゴルフも同じ。振り幅の小さいスイングで土台を固めてから、振り幅を大きくしていく。順番を守った人だけが、短期間でうまくなります。

10ヤードが真っすぐ飛ばない人に200ヤードは無理

冷静に考えてみてください。10ヤードを真っすぐ飛ばせないのに、200ヤード先を真っすぐ飛ばせるわけがありません。

ところが多くの方は、いきなり200ヤード先を狙います。当然、曲がる。曲がった原因を探すと、やるべきことが大きすぎて何から手をつけていいか分からなくなる。

ショートスイングなら、スピードが出ない分だけミスが見えやすい。フェースが開いているのか、軌道がアウトサイドインなのか、体が突っ込んでいるのか。フルスイングでは隠れていた動きが、ショートスイングでは白昼にあぶり出されます。

ショートスイングで作った「戻るべき場所」が不調時に救ってくれる

ゴルフに不調はつきものです。昨日までよかったスイングが、今日は全く当たらない。

そんなとき、多くの方はフルスイングのまま原因を探し始めます。これが泥沼の入口です。迷路の中で迷路の抜け方を考えているようなもの。

正しいのは、一度迷路の外に出ること。ショートスイングに戻れば、感覚がリセットされます。ハーフスイングの効果を詳しく解説した記事でも触れましたが、振り幅を抑えたスイングは「原点」として機能する。この原点があるかないかで、不調の回復スピードは何倍も違います。

ステップ1|同調ドリル(脇腹の動きを確認する)

クラブをおへそにつけて脇腹を感じる

最初のドリルは、クラブと体の「同調」を覚える動きです。

同調している状態では、クラブの末端(グリップエンド)が、常におへその方を向いたまま動きます。糸電話の糸がピンと張ったまま両側が動く感覚です。糸がたるんだら、もう同調していない。

感覚を掴むために、最初はクラブのグリップエンドをおへそにくっつけてみてください。そのまま脇腹を右にひねって、バックスイング方向に回転していきます。

第1段階:真っすぐ立って45度回転→前傾

いきなりアドレスから入らず、真っすぐ立った状態から始めます。

  1. 真っすぐ立って、クラブのグリップエンドをおへそに当てる
  2. 体を45度まで右に回転させる(脇腹主導)
  3. その姿勢のまま、ボール方向に前傾していく
  4. 前傾した位置で、左の脇腹に張りがあるか確認

このとき、クラブの方向に倒れていくのはNG。ボール方向(前方)に前傾してください。方向を間違えると、張りが抜けて形が崩れます。

左脇腹にしっかり張りが出ていれば、体のひねりが作れている証拠です。脇腹を主役にする3ステップは別記事で深掘りしているので、感覚が掴めない方はあわせて読んでみてください。

第2段階:アドレスから同じ動きを再現(5球打つ)

第1段階で脇腹の感覚を掴んだら、今度はアドレスから同じ動きを再現します。

アドレスを作ったら、手と体の距離を変えないまま、一度起き上がる。起き上がった位置から脇腹で45度回転→前傾。このとき、クラブが常に「おへそに向いている」感覚をキープしてください。

腕でクラブを持ち上げてしまうと、手と体の距離が変わります。この瞬間に同調は崩れる。腕は動かさない、脇腹で動かす。ここが分かれ道です。

1球ごとにこの同調ドリルを挟みながら、合計5球打ってください。

ステップ2|片手打ちドリル(脇腹主導で腕を動かす)

片手打ちが「手打ち」を封じる理由

次のドリルは、片手だけでボールを打つ練習です。

片手にすると、物理的に腕だけでは振れなくなります。腕を封じれば、残るのは体だけ。否応なしに脇腹で動かすしかなくなる構造です。

他のコーチが教える片手打ちは「空いた手で振る手を押さえる」形が多いですが、僕のやり方は違います。空いた手は脇腹に添えて、脇腹の動きを誘導する。こうすると、使うべき脇腹の筋肉が手の感覚で直接わかります。

バックスイング:右手を左脇腹に添える(左手1本×5球)

最初は、左手1本でクラブを持つ形から。

  1. 左手1本でクラブを持つ
  2. 右手を左の脇腹に添える
  3. 右手で左脇腹を右にひねるように誘導する
  4. その回転に左手のクラブがついてくる

このとき、左手(クラブを持っている側)の力はできるだけ抜いておいてください。腕で持ち上げた瞬間、ステップ1で感じた左脇腹の張りが消えます。

ステップ1と同じ「左脇腹の張り」が出ていれば合格。5球打って感覚を体に染み込ませます。

ダウンスイング:左手を右脇腹に添える(右手1本×5球)

次は、右手1本で持ってダウンスイング側の感覚を確認します。

右手1本でクラブを持って、左手を右の脇腹に添える。左手で右脇腹を左方向(ターゲット方向)に引っ張りながら、その回転に右手のクラブがついてくる形でスイングします。

バックスイングで感じた左脇腹の張りが、フォロー側で「今度は右脇腹に」感じられていれば合格ラインの動きです。脇腹の張りが左右で連動する感覚がつかめれば、手打ちからは卒業できます。

ステップ3|足踏みドリル(下半身のリズム連動)

リズムは「足で取る」。カラオケと同じ

最後のドリルは、下半身とリズムの連動を作る動きです。

カラオケで歌うとき、リズムをどこで取っていますか。手? 頭? いいえ、ほとんどの人は足で取っているはずです。

ゴルフも同じ。足でリズムを取れるようになると、毎回同じリズム・同じ動きが出せます。しかも全身を使うから、飛距離も伸びる。足は、スイング全体の指揮者です。

ボール3球を縦に並べて、バックで右足・ダウンで左足

具体的なやり方です。

  1. ボールを3球、縦(ターゲットライン方向)に並べる(間隔はクラブフェース1個分ずつ)
  2. 手前のボールから素振りを始める
  3. バックスイングでは右足に踏み込み、ダウンスイングでは左足に踏み込む
  4. その踏み込みに合わせて、クラブを左右に揺らすように打つ
  5. 少しずつ前に進んで、3球打つ
  6. 最後はピタッと止まって終わる

スイング軸の安定と下半身の連動を組み合わせると、このドリルの効きがさらに強くなります。軸がぶれない状態で足踏みが入ると、クラブの通り道が毎回同じになります。

「当てに行く」のではなく「足の位置で勝手に当たる」

このドリルのポイントは、腕でクラブをボールに当てに行かないこと。

ただクラブを左右に振り続けている中で、足の位置が少しずつ前にズレる。すると、振っている軌道の中にボールが入ってくる。結果、勝手に当たる。

逆に「当てに行く動き」が入ると、すべて台無しになります。手で調整した瞬間、30球の意味が消えます。「当たるのは結果、当てに行くのは原因のすり替え」と覚えてください。

15球で完了(合計30球)

3球×5回=15球で足踏みドリルは完了。

ここまでで、ステップ1(同調5球)+ステップ2(片手打ち左右各5球=10球)+ステップ3(足踏み15球)=合計30球。練習のたびに毎回この30球を通すだけで、基本の土台は崩れません。

僕が左肘を痛めて、右手1本ショートスイングだけで1ヶ月練習した結果

練習しすぎて左肘を負傷

僕自身の話をさせてください。

ゴルフを始めて数年経った頃、練習熱が高くなりすぎて、左肘を痛めました。フルスイングができない。振るたびに激痛が走る状態です。

でも練習はやめたくない。そこで選んだのが、右手1本でショートスイングだけを1ヶ月間やるという練習でした。

1ヶ月後、ドライバーが20ヤード伸びた

肘が治って、久しぶりにフルスイングを打った日。

驚きました。ドライバーの飛距離が、1ヶ月前より20ヤード伸びていたんです。振るのを休んでいたのに、飛距離が伸びる。怪我の功名とはこのことだと、本気で思いました。

何が起きたのか。右手1本のショートスイングを1ヶ月やったことで、脇腹と下半身の連動が完全に身についていた。その結果、フルスイングに戻した瞬間に全身の力がボールに伝わるスイングになっていた。

フルスイングは基本の土台に乗る

この経験で、ゴルフの構造がはっきり見えました。

フルスイングは、ショートスイングという土台の上に乗っているだけ。土台が脆い状態でいくら屋根を派手にしても、強風で飛ぶ。逆に、土台さえしっかりしていれば、屋根はいくらでも豪華にできる。

それ以来、調子が悪くなったら必ずこの30球に戻るようにしています。戻るべき場所があるゴルファーは、迷いません。

よくある質問(FAQ)

Q1. 30球、毎回練習のたびにやる必要ありますか?

素晴らしい質問です。「効率的にやりたい」という意識、大事にしてください。

結論、毎回やってください。歯磨きと同じです。「昨日磨いたから今日はいらない」とはならないはず。スイングの土台も、放っておくと1日で崩れ始めます。

30球=時間にして10〜15分。これを省いてフルスイング100球打つより、30球+フルスイング70球の方が、間違いなくうまくなります。

Q2. 振り幅が大きくなりすぎる人の対策は?

ショートスイングのつもりが、気づくと8時〜4時を超えている方は多いです。

原因はほぼ1つ。腕でクラブを操作しているから。体の回転で振っていれば、振り幅は自動的に制限されます。逆に、体を止めて腕だけ動かす癖があると、振り幅だけが伸びていく。

対策は、ステップ2の片手打ちに戻ること。片手だと物理的に腕だけで振れないので、振り幅が自然と抑えられます。

Q3. 1ヶ月これだけで不安になりませんか?

ここまで疑問を持たれているなら、もうかなり真剣です。その姿勢だけで十分な土台があります。

不安になる気持ちは、よくわかります。僕も1ヶ月右手1本でやっている間、「本当にこれでいいのか」と何度も思いました。

でも、結果が証明してくれます。ドライバーが20ヤード伸びた事実は、基本の土台が結果に直結することを示しています。1ヶ月やるのが不安なら、まず2週間だけでも試してみてください。変化はそれでも必ず出ます。

まとめ|30球プロトコルが、スイングの「戻るべき場所」になる

最後にポイントを振り返ります。

  • ショートスイング(8時〜4時の振り幅)で基本を固める
  • ステップ1 同調ドリル(5球):脇腹の動きを確認
  • ステップ2 片手打ちドリル(計10球):脇腹主導で腕を動かす
  • ステップ3 足踏みドリル(15球):下半身のリズム連動
  • 合計30球=10〜15分。毎回の練習で必ず通す

基本は簡単に身につきません。でも、一度できるようになれば、不調から戻るときの「地図」になります。地図があるゴルファーは、迷路で迷いません。

いきなり遠くを狙う前に、10ヤードを真っすぐ飛ばす。この順番を守れる人だけが、短期間でうまくなります。

それでも「自分の30球がちゃんとできているか、一人じゃ判断できない」「動画で見ても違いがわからない」という方も多いです。基本の動きは、自分の感覚と実際の動きがズレていることが一番多い。一人で悩み続けるよりも、自分のスイングを動画で確認しながら、構造から見直すのが近道です。

クラブごとの練習ドリルや、スイングの土台を固める動きはゴルフクラブのトリセツ【練習ドリル大全】に体系的にまとめています。今日の30球プロトコルを組み込むための地図として活用してみてください。

そのうえで、スイングを根本から見直したい方のために、ゴルフクラブの動かし方を体系的にまとめた40分の動画を用意しました。基本スイングの作り方を含めて、スコアに直結する5つの数字を動画でわかりやすく解説しています。

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鳥居 俊佑
ゴルフコーチ
SNS総フォロワー10万人以上。現役ゴルフコーチ。
3,000名様以上のレッスン経験をもとに、「仕事もゴルフも極めたい!大人ゴルファーのためのゴルフ上達術」をテーマに指導しています。
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