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ゴルフレッスン/クラブのパフォーマンスを引き出すスイング作り
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ぶれないスイングの土台は「脇腹」|体幹主導で再現性を上げる3ステップ

2026 4/25
体の使い方
2022年12月4日 2026年4月25日

「練習場では当たるのに、コースに出ると毎回バラバラ」

「上下にブレてダフリやトップが止まらない」

これ、心当たりありませんか。

多くの方は原因を「軸」とか「リズム」に求めます。でも、もっと手前にあります。

脇腹を使えていない。これが、スイングの再現性が上がらない一番の理由です。

僕自身、ゴルフ歴17年の中で、若い頃は腕の力に頼ったスイングをしていました。結果として左肘を痛め、ショットの方向性も毎回違う。「振り方を変えなきゃ」と何度も思ったんです。

転機は、脇腹の使い方を覚えた日でした。トップの位置が毎回同じところに上がるようになった。あの感覚は、今でも覚えています。

この記事では、脇腹を使った3ステップで、ぶれないスイングの土台を作る方法をお伝えします。

目次

スイングが毎回ぶれる本当の原因は「脇腹を使えていない」

上下左右にブレるショットの正体は腕主導

毎回違うショットが出る人の共通点は、たった1つ。

腕でクラブを上げて、腕でクラブを下ろしている。

本来、体は「振る」ためにある大きな筋肉です。腕は、それに「ついてくる」だけの存在。ところが多くの方は、これが逆になっています。腕が主役で、体が脇役。

主役と脇役が逆だと、毎回違う動きになるんです。腕は細かい動きができる分、再現性が出にくい。一方、体幹は大きく動かす筋肉なので、回せば毎回同じ位置で止まりやすい。

主従が入れ替わるだけで、ショットは劇的に揃ってきます。

脇腹(腹斜筋)が体幹のストッパーになる

脇腹は専門的には腹斜筋と呼ばれます。お腹の側面、ベルトのちょうど真上あたりにある筋肉です。

この脇腹が、スイング中の「ストッパー」として働いてくれます。

バックスイングで左の脇腹がギュッと縮むと、ある位置で「もうこれ以上行かない」というブレーキがかかる。雑巾を絞っていって、もう絞れないところで手が止まる感覚に近いです。

逆に、脇腹を使わずに腕だけで上げると、このストッパーが効きません。クラブの勢いに引っ張られて、トップで腕が落ちる。いわゆるオーバースイングです。さらに、ストッパーが抜けたままダウンに入ると、軌道もブレるし、ボールも曲がるし、飛距離もロスします。

レッスン生のMさん(筋トレ歴10年)に話したら、こう言ってくれたことがあります。「ベンチプレスでも、肩が前に入った瞬間にダメになる。腹圧を入れて押すんですよ」と。

まさに同じ理屈です。腹圧が入った状態で回転していれば、スイングは勝手に整っていきます。

腕で振り続けて左肘を痛めた、僕自身の話

20歳でゴルフを始めて、最初の数年はずっと腕で振っていました。

「もっと飛ばしたい」と思って、腕の力を強くする。すると、左肘が悲鳴を上げる。一時期、アイスを当てながら練習していたことがあります。

転機は「脇腹で振る」を本気で取り入れた日でした。腕にかかっていた負担が消えた。それなのに、ボールはむしろ遠くに飛ぶようになったんです。

「あ、これだったのか」と腑に落ちた瞬間でした。

ステップ1|体幹に力が入ったアドレスを作る

ここから具体的な3ステップに入ります。最初はアドレス、つまり構えです。

レッスンの現場でも、アドレスが崩れている人にいくら振り方を教えても、いい方向には進みません。土台が揺れている家を、屋根の形だけ整えるようなもの。崩れます。

まずはアドレスから、体幹に力が入った状態を作っていきましょう。

腹筋に力を入れる→肩を下げる→お辞儀で前傾

順番がとても大事です。

  1. 真っ直ぐ立った状態でクラブを持つ
  2. お腹に少し力を入れる(腹筋を締めるイメージ)
  3. 肩の位置を少し下げる
  4. お辞儀をするように上半身を前に傾ける

このとき、お尻が下がってしまうと入れた力が全部抜けます。家で言えば、基礎を抜いた状態で柱だけ前に倒すようなもの。一気に崩れます。

お辞儀のように、前のめりに前傾を作る。これだけで、お腹と脇腹に張りが残ったままアドレスが完成します。

お腹の力が入らない人は「ろうそくを消す」イメージで

「お腹に力を入れる」と言われてもピンとこない。そう感じる方も多いです。

その場合、手をおへその下あたりに当ててください。そこから、ろうそくの火を消すようにフッと息を吐く。

お腹がキュッと締まる感覚が出れば、それが力の入った状態です。その感覚を覚えたまま前傾していくと、構えた瞬間からお腹と脇腹に張りが出てきます。

アドレスがブレないかチェックする方法

構えができたら、安定しているかをチェックしましょう。

友人と練習場に行く方は、構えた状態で肩を軽く押してもらってください。グラつかなければ合格です。

一人練習の方は、鏡で確認します。前傾した状態で、お腹と脇腹に張りがあるか。左右にすぐブレる構えになっていないか。

逆を考えるとわかりやすいです。アドレスで体幹が抜けていると、バックスイングで横にずれます。ダウンスイングではターゲット方向に突っ込みます。あらゆるミスの根本が、ここで決まる。スイング軸が毎回ブレる方は、軸そのものを安定させる練習もあわせて押さえておくと土台が固まります。

土台が固まれば、振り方は自然と安定していきます。

ステップ2|左の脇腹をひねってテイクバックする

構えができたら、次はテイクバックです。

ここでも、脇腹を使います。具体的には、左の脇腹を右に回転させる。この動きにクラブが「ついてくる」イメージです。

手で上げると毎回バラバラになる理由

多くの方がやってしまうのが、手でクラブを「持ち上げる」動き。

これだとクラブの位置は毎回変わります。せっかくアドレスで作った体幹の張りも、手を上げた瞬間に抜けてしまう。

腕は細かい動きができる分、毎回違う場所に上がります。体幹は大きな筋肉なので、回せば毎回同じ位置で止まる。だからこそ、体幹を主役にする必要があるんです。

電車の連結を思い浮かべてください。先頭車両(体幹)が動いてから、後続車両(腕とクラブ)がついてくる。逆に後ろから押すと、車両は脱線します。

右手を左脇腹に当てて回転させるドリル

体感が一番早いドリルがあります。

  1. 左手1本でクラブのヘッド側を持つ
  2. アドレスを作って、お腹と脇腹に張りを残す
  3. 右手を左の脇腹に当てる
  4. 右手で押すように、脇腹を右に回転させる

この回転に、左手のクラブが「ついてくる」感覚を体感してください。

最初は「脇腹で上げるってどういうこと?」と感じるかもしれません。僕も最初はそうでした。「体幹は大事と聞くけど、どう使うのかが分からない」と。

でも繰り返すうちに、必ず感覚が掴めてきます。小さい振り幅でいいので、まずは動き出しだけ反復してみてください。

左脇腹に「シワ」が寄っていれば合格

正しく動けたとき、左の脇腹にシワが寄ります。

雑巾を絞るような感覚です。プロゴルファーのスイングを見ていただいても、バックスイングで左の脇腹が深くシワになっているのがわかります。

このシワができていれば、体幹で上げられている証拠。手で上げているときは、シワは寄りません。

ここまで来たら、ハーフスイングくらいから実際にボールを打っていきましょう。最初の数球で、トップの位置が揃っていく感覚が出てきます。バックスイングで一番大事なポイントを別記事でも掘り下げているので、あわせてどうぞ。

ステップ3|ひねった脇腹を戻してインパクトまで運ぶ

最後のステップは、ダウンスイングからフォロー、フィニッシュまでです。

バックスイングでひねった左の脇腹を、戻すことで体全体を回転させていきます。

切り返しは「左脇腹でクラブを引っ張る」

切り返しの瞬間、多くの方がやってしまうのが、腕で下ろす動き。あるいは、肩や腰で振ろうとする動きです。

腕で下ろすと、体が突っ込みます。

腰だけ動かすと、右足に体重が残って、すくい上げる動きになります。

肩で開くと、フェースも一緒に開いてスライスが出る。

切り返しの主役は、左の脇腹です。

イメージは「左の脇腹でクラブを引っ張る」。引き戸を一気に引くような動きに似ています。引き戸の取っ手(脇腹)を引けば、戸(クラブ)は勝手についてくる。

左脇腹主導で動くと、下半身も自然と動いてくれます。腰を意識的に回そうとしなくても、結果として腰は動く。順番が逆になると、スイングは壊れます。下半身の正しい使い方を体系的に身につけたい方は、こちらの練習ドリルもチェックしてみてください。

両手で「挟む」だけドリルで脇腹主導を体感

脇腹を意識して使う感覚を掴むドリルです。

  1. 両手でクラブを「挟むように」持つ(普通の握りより軽い圧)
  2. 構えたときの手の形を変えないまま、脇腹だけで上げる
  3. 戻すときも、脇腹だけで戻す

腕の力で動かそうとしても、挟んでいる握りでは力が伝わりません。だから必然的に、脇腹で動かさざるを得なくなる。

何度か繰り返すと、下半身まで自然と動いてくる感覚が掴めてきます。これができたら、実際にボールを打ってみてください。

体幹に力が入ったままインパクトを迎えると、クラブをボールに「押し込む」ような感覚が出てきます。

女子プロが意識する「左サイドの動き」

実はこの「左の脇腹を使う」感覚、プロゴルファーも明確に意識しています。

特に男子プロより筋力が少ない女子プロの多くは、左サイドの動きを意識したスイングをしている。だから再現性が高く、方向性も飛距離も安定します。

「プロが意識しているなんて自分には難しい」と思われるかもしれません。素晴らしい慎重さです。ここまで考えて読んでくださっているなら、もうほとんど身につく段階に来ています。

実際は、右手を左脇腹に当てて動かすだけ。誰でも体感できる動きです。上達スピードは人それぞれですが、3ステップを順番にやっていただければ、必ず変わります。

よくある質問(FAQ)

Q1. 脇腹の感覚がそもそも掴めません

素晴らしい疑問です。実はここで詰まる方が一番多いんです。

オススメは「クラブを持たずに脇腹だけ動かす」反復。右手を左脇腹に当てて、ただ脇腹を右にひねる→戻す。これを30回繰り返してから、クラブを持つ。

筋肉に「ここを動かすんだよ」と教える時間を作ってあげると、急に感覚が出てきます。

Q2.「腰を回せ」と教わってきました。違うんですか?

ここまで疑問を持たれているなら、もうかなり理解されています。

「腰を回せ」自体が悪いわけではありません。ただ、意識する場所として腰を選ぶと、下半身だけが先走って上半身が置き去りになりやすい。結果、体が開いてスライスが出ます。

正しくは、「脇腹で上体を回す」。腰は結果として動くもので、意識して回す場所ではありません。これだけで、回転軸が安定します。

Q3. 脇腹を意識するとオーバースイングになります

これは、脇腹の「ストッパー機能」が抜けている状態です。

左脇腹がしっかり縮んでいれば、ある位置で「もう行かない」というブレーキがかかる。ところがクラブを内側に引いたり、腕で上げ続けたりすると、このストッパーが抜けます。抜けると、クラブの勢いでどこまでも上がってしまう。

対策はQ1と同じ。クラブなしで脇腹を縮める動きを反復することです。「縮みきったら、もう行けない」という感覚を体に覚えさせる。

まとめ|脇腹3ステップでぶれないスイングの土台を作る

最後にポイントを振り返ります。

  • 構え:腹筋に力→肩を下げる→お辞儀で前傾
  • テイクバック:左の脇腹を右にひねる(シワが寄れば合格)
  • ダウン以降:ひねった脇腹を戻す。クラブを引っ張るイメージ

ぶれないスイングの土台は、脇腹を主役にすること。腕は脇役、体幹が主役。この順番が入れ替わるだけで、毎回同じインパクトに近づいていきます。

最初のうちは脇腹の感覚が掴みにくいかもしれません。それでも、右手を左脇腹に当てて動かす習慣をつけるだけで、必ず感覚は出てきます。

練習を重ねるうちに、体が勝手に覚えてくれます。クラブなしでもいいので、右手で左の脇腹に手を添えて、スイング動作を確認する習慣をつけてください。

それでも「自分のスイングのどこが脇腹を使えていないのか分からない」「いろいろ試したけれど身につかない」という方も多いです。スイングの原因は人それぞれ違います。一人で考え続けるよりも、自分のスイングを動画で確認しながら、土台から見直すのが近道です。

クラブごとの練習ドリルや、スイングの土台を固めるための動きはゴルフクラブのトリセツ【練習ドリル大全】に体系的にまとめています。脇腹の感覚を掴んだあとに、何から練習すべきかの地図として活用してみてください。

そのうえで、根本から見直したい方のために、ゴルフクラブの動かし方を体系的にまとめた40分の動画を用意しました。脇腹の使い方を含めて、スコアに直結する5つの数字を動画でわかりやすく解説しています。

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鳥居 俊佑
ゴルフコーチ
SNS総フォロワー10万人以上。現役ゴルフコーチ。
3,000名様以上のレッスン経験をもとに、「仕事もゴルフも極めたい!大人ゴルファーのためのゴルフ上達術」をテーマに指導しています。
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