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ゴルフの方向性は3つで決まる|フェースの向き・軌道・打点を別々に直さず、軌道ひとつで整える

2026 8/18
スイング基本 ミス改善 未分類
2026年8月18日 2026年8月18日
触るのは、軌道ひとつ。フェース・軌道・打点を別々に直さない — SHUN GOLF ACADEMY ゴルフレッスン

フェースを合わせに行っても、まだ右に左に散るあなたへ。

球がどこへ飛ぶかは、たった3つで決まります。クラブの通り道、フェースの面の向き、当たる場所。この3つです。

そして、直す場所があります。フェースを合わせに行くのではなく、軌道を整える。フェースの向きと打点は、軌道を整えた結果として整ってきます。

こんにちは、オンラインゴルフコーチの鳥居俊佑です。これまで3000名以上の方をレッスンしてきました。

方向性に悩む方の多くは、フェースの向きを何とかしようとします。右に飛ぶから閉じる。左に行くから開く。気持ちはよく分かります。ところが、それをやるほど球は散る。この記事では、なぜそうなるのかを3つの要素で整理して、最後に「どこを直すか」と「そのための練習2つ」までお伝えします。

目次

球の方向は、たった3つで決まる

球の方向を決める3つ=フェース面の向き(出球)・クラブの軌道(曲がりの向き)・打点(曲がりの増幅)の図解

まず、それぞれが何を決めているかを分けておきます。ここが分かれていないと、直す場所を間違えます。

①フェースの向き=出球(打ち出し)の方向

インパクトでフェースがどこを向いているか。これが出球の方向を決めます。打ち出し方向の約8割は、フェースの向きで決まります。右に打ち出すならフェースが右を向いている。左に打ち出すなら左を向いている。それくらい素直です。

②クラブの軌道=曲がりの向き

ヘッドがどの向きに動いているか。これが曲がりの向きを決めます。ただし軌道だけで決まるのではなく、フェースの向きとの差で決まります。この差の話は、次の章で図にします。

③打点=曲がりの増幅

フェースのどこに当たったか。芯を外すと、当たった衝撃でフェースが回って回転が増えます。強く外すと出球まで変わる。だから打点は「曲がりを増やす要素」と考えると分かりやすい。

3つが揃ったときだけ、球は真っ直ぐ飛びます。オンラインレッスンでもよく言うのですが、クラブパス0度・フェース0度・芯、この3つが同時に揃わないと真っ直ぐにはなりません。逆に言えば、どれか1つがズレただけで曲がります。

クラブパス0度・フェース0度・芯の3つは合う幅が狭く、合う/ズレるの組み合わせ8通りのうち真っ直ぐになるのは1通りだけであることを示す図解

図にすると、これがどれだけ難しいかが見えます。合う幅は3つとも狭い。合う・ズレるの組み合わせは8通りあって、真っ直ぐになるのは3つとも合った1通りだけ。残りの7通りは、どこかで曲がるか散ります。この3つを別々に合わせに行くと、練習が終わらない理由がここにあります。

組み合わせで、球はこう変わる

3つは別々に動いているようで、つながっています。組み合わせを3つ見ておくと、自分の球筋が読めるようになります。

フェース×軌道:出球はフェース、曲がりは差

フェースが軌道より開いていれば右へ、閉じていれば左へ曲がる。出球はフェースの向き寄りになる図解

出球はフェースの向きで決まる。曲がりは、フェースの向きと軌道の差で決まる。フェースが軌道より開いていれば右へ曲がる(フェード、強ければスライス)。閉じていれば左へ曲がる(ドロー、強ければフック)。いわゆるフェース・トゥ・パスの考え方です。

だから球筋は「出球」と「曲がり」を分けて見ます。左に出て右へ曲がるなら、軌道がアウトサイドイン。中央から右に出て、そのまま右へ曲がるなら、フェースが開いている。真っ直ぐ左に飛ぶなら、左に振っているだけ。打ち出し3通り×曲がり3通りで、球筋は9つに整理できます。

軌道×打点:軌道がズレると、打点が散る

アウトサイドインでもインサイドアウトでも根元と先っぽの両方に当たり、インパクトゾーンでまっすぐなら芯に当たる図解

ここが今日いちばん伝えたいところです。軌道がズレると、フェースのどこに当たるかまで散ります。しかも「アウトサイドインならここ、インサイドアウトならここ」と一対一では決まりません。

外から入って根元(ヒール)に当たる方は多い。ドライバーのネック当たりは典型で、手元が先にボール方向へ出て、シャフトが立ち、クラブが外から入ってくる。この流れはドライバーでネックに当たる原因の記事で書きました。一方で、インに引きすぎて先っぽに当たる方もいます。

インから入る方も同じです。根元に当たるパターンもあれば、先っぽに当たるパターンもある。オンラインレッスンの受講生で、ミスがトゥとヒールにバラバラに出て、ご本人も原因が分からない方がいました。動画で見ると、バックスイングで手とヘッドが体に近づきすぎていた。そのまま届くと先っぽに当たる。届かせようとして腕を伸ばすと、今度は根元に当たる。原因はひとつなのに、出方は2つでした。

だから、どちらの軌道であっても、インパクトゾーンで「ある程度まっすぐ」な軌道が要ります。ここが崩れていると、フェースを合わせても打点が合いません。

打点×フェース:トゥは右へ、根元は左へ

トゥ寄りに当たるとフックの回転がかかり極端だとフェースが開いて右へ、ヒール寄りだとスライスの回転がかかり極端だとフェースが閉じて左へ低く飛ぶ図解

最後に打点です。芯を外すと、当たった衝撃でフェースが回ります。トゥ寄り(先っぽ)に当たると、フェースが開く方向に回りながら、球にはフックの回転がかかりやすい。極端に先に当たると、衝撃でフェースが開いて右に飛んでいきます。

ヒール寄り(根元)は逆です。スライスの回転がかかりやすく、極端に根元に当たるとフェースが閉じて左へ低く飛ぶ。アイアンで根元に強く当たれば、シャンクです。回転と出球が逆に見えるのは、衝撃でフェースが回るから。だから打点は「曲がりの増幅」と考えます。

別々に直さない。触るのは軌道ひとつ

ここからが、方向性が変わるかどうかの分かれ目です。

3つの要素を知ると、「フェースを直して、軌道を直して、打点を直そう」となりがちです。僕はそれをおすすめしません。別々に直そうとするほど、直る場所が増えていくからです。片方を直すと、もう片方が壊れる。この繰り返しに入った方を、オンラインレッスンでたくさん見てきました。

フェース面・打点・軌道の3つのゲージ。別々に合わせに行くと片方を直すたびに別がズレて難しい。軌道だけ直せば、フェース面と打点は結果として揃うことを示す図解

腕でフェースを合わせに行くと、日替わりになる

右に飛ぶからフェースを閉じる。この動きを腕でやると、閉じるタイミングが毎回変わります。今日は合った、明日は合わない。方向性が日替わりになる方は、たいていこれです。フェースの向きは大事ですが、それは「結果」の側の話。ドライバーが右に曲がる本当の原因の記事にも書きましたが、原因はもっと手前にあります。

軌道を整えると、打点とフェースは結果として整う

クラブの軌道を整えると、打点とフェースの向きが結果として整うことを示す図解

だから、触るのは軌道ひとつです。軌道を整えると、フェースのどこで当たるかも、フェースの向きも、ひとつの動きの中で一緒に整ってきます。3つを別々に考えるのではなく、一気にコントロールする。その入口が軌道です。

シャンクの記事でも同じ順番で書きました。フェースを直そうとせず、軌道を直す。この順番だけ間違えなければ、シャンクは撲滅できる。あの話は、方向性全体にそのまま当てはまります。オンラインレッスンで僕がまず見るのも軌道のほうで、そこを整える練習を先にすると、フェースの向きも自然に揃ってきます。

ここで一つ注意があります。軌道は腕で作るものではありません。体の回転と手首の柔らかさの結果として、勝手にできるものです。「もっとインから」「もっと外から」と腕で操作した軌道は、手を離した瞬間に消えます。手元は体の回転に沿って左へ振り抜く。これだけです。

まっすぐは、点じゃなく線

インパクトの一点で合わせに行く動きと、インパクトゾーンで真っすぐな線を引く動きの比較図解

「インパクトの瞬間だけ真っすぐ当てたほうが、チャンスが長いのでは?」と受講生に聞かれたことがあります。気持ちは分かります。でも、その瞬間だけ合わせようとする打ち方は、点でまっすぐを作る発想です。インパクトが窮屈になるし、ヘッドスピードは出ない。しなりも生まれません。

僕のイメージは、ヘッドで真っすぐな線を引くことです。線を引いていく方向さえある程度合っていれば、そんなにブレません。インパクトゾーンに、ある程度まっすぐな区間を作る。それが「軌道を整える」の中身です。

そのための練習は2つだけ

やることは2つです。タオルでイメージを覚えて、クラブでも同じになるためのドリルを1つやる。それだけです。

先にやることがある方もいます。グリップの圧力が強い方は、まず握力の20%くらいまで緩めるところから。アドレスが崩れている方は、先に構え。体が回らず腕だけで振っている方は、軌道より先に体の回転で振ることから。この3つが崩れたままだと、下の練習は効きにくくなります。

①タオルでイメージを覚える

タオルを振ると、しなって戻ってくる勢いが分かります。自分で振り回そうとした瞬間に、先端の勢いは消える。戻ってくるのを待って振ると、先端が勝手に走る。その先端をどの方向へ出していくか。ここを覚えます。

ただ振っているだけだと、先端がまっすぐ出ているのか自分の方に戻ってきているのか、分かりにくい。そこで、そのまま投げます。投げると、出て行った方向がそのまま床に見えます。揺れている勢いのついてくる方向、つまり先端の出ていく方向がターゲット方向になっていれば、手を離すだけで真っすぐ飛びます。小さい振り幅でいいので、まずここからです。

タオルを投げるドリルの動きは、こちらのショート動画で見られます。

タオルを投げるドリルのショート動画。フックもスライスも両方出る人の特徴
▶ 画像をタップするとショート動画(YouTube)が開きます

②クラブでも同じになるための4ボールドリル

4ボールドリルの実際の配置。打つボールの周りに4つのボールを置き、その間にアイアンのヘッドを入れた様子

タオルで線が引けたら、クラブでも同じになるようにします。使うのは4ボールドリルです。

打つボールの周りに手前側と奥側に2つずつボールを置き、その間をヘッドが通るように振る4ボールドリルの上から見た配置図

打つボールの周りに、手前側に2つ、奥側に2つ、ボールを置きます。真ん中のボールを打つつもりで構えて、周りの4つに当たらないように振り抜く。ヘッドがその間を通れば、線が引けている証拠です。

よくある間違いは2つ。手で合わせにいって窮屈になること。これは体の回転で振り抜けば消えます。もう一つは、インから大きく入れすぎて外のボールに当たること。これは「真ん中を打つ」意識に戻すだけでいい。極端な軌道を作りにいかないことです。

9番アイアンから始めて、小さい振り幅からフルスイングへ。10球中10球、安定して打ち抜けたら合格。そこからクラブを長くしていき、5番アイアンでも10球中10球を目指します。ここまで来ると、軌道の安定はかなり高いレベルです。他のドリルとの組み合わせはゴルフクラブのトリセツ【練習ドリル大全】にまとめています。

よくある質問(FAQ)

Q1. 打ち出しの8割がフェースなら、フェースを先に直したほうが早いのでは?

出球への影響が大きいのはその通りです。ただ、フェースの向きは腕でその瞬間に作れるものではなく、軌道と体の動きの結果として決まります。結果だけを合わせに行くと日替わりになる。軌道が整うと、フェースは付いてきます。入口はこちらです。

Q2. インサイドアウトに振れば捕まりますか?

振りすぎると別のミスが出ます。クラブが必要以上にインサイドに落ちると、右へのプッシュアウト。それを嫌がって手を返すと、今度は左への強いフック。オンラインレッスンでも、インから入れようとするとシャンクが出て、シャンクを嫌がるとまた外から入る、という往復に入った方がいました。狙うのは「インから」ではなく、インパクトゾーンでまっすぐです。

Q3. トゥに当たったのに右に飛びました。フックじゃないのですか?

極端に先に当たると、衝撃でフェースが開きます。フックの回転はかかっていても、出球が右に行きすぎて戻ってこない。芯に近いトゥ寄りならフック気味、極端な先っぽなら右へ、と分けて見ると納得しやすいと思います。

Q4. 4ボールドリルで、周りのボールに当たってしまいます

手で合わせにいっているか、インから大きく入れすぎているかのどちらかがほとんどです。振り幅を小さくして、体の回転で真ん中を打つことだけに戻すところから始めます。当たらなくなってから、少しずつ振り幅を大きくしていけば大丈夫です。

まとめ|バラバラに直すほど、直る場所は増える

ショットの方向性フローチャート。3つの要素、組み合わせで球がどう変わるか、軌道を整えると打点とフェースは結果として整う、そのための練習はタオルと4ボールドリル
  • 球の方向は、フェースの向き・軌道・打点の3つで決まる
  • 出球はフェース、曲がりはフェースと軌道の差、打点は曲がりの増幅
  • 軌道がズレると打点も散る。外からでもインからでも、根元にも先っぽにも当たる
  • 別々に直さない。触るのは軌道ひとつ。インパクトゾーンで線を引く
  • 練習はタオル→4ボールドリルの2つ

バラバラに直そうとするほど、直る場所は増えていきます。ズレの出どころが分かれば、練習で触る場所はかなり絞れる。そして軌道が整ってくると、方向だけでなく飛距離も揃ってきます。ラウンドで「今日はどっちに曲がるんだろう」と構えなくなる。ゴルフは上手くなるほど楽しくなる、と本気で思える場所です。

ここまで読んで「自分のズレは、軌道なのか、フェースなのか、打点なのか。どこから手をつければいいか、直接相談したい」と思った方へ。

僕のオンラインレッスンは、いきなりレッスンから始めるのではなく、まずZoomでの個別面談から始めます。面談では、いまの球筋や練習の状況、目指したいところを伺ったうえで、軌道・フェース・打点のどこから整理していくのがよいか、僕がどう進めていくかをお話しします。公式LINEに登録いただくと、面談のご案内を順番にお送りします。

公式LINEで面談の案内を受け取る

ブログでは原則論をお伝えしていますが、実際のスイングは1人ひとり違います。ズレの出どころも違う。だから、面談でいまの状況を伺ってから、進め方を決めます。登録後、面談のご案内を順番にお送りしますので、少しお待ちください。

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鳥居 俊佑
ゴルフコーチ
SNS総フォロワー10万人以上。現役ゴルフコーチ。
3,000名様以上のレッスン経験をもとに、「仕事もゴルフも極めたい!大人ゴルファーのためのゴルフ上達術」をテーマに指導しています。
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