アイアンで、ボールの手前をドスンと叩く。ナイスショットの次のホールでまたダフる。何度も繰り返すうちに、アイアンを持つのが怖くなってくる。
このダフリ、砂を取るような練習をいくら積んでも治りません。原因がスイングの最初のほうにあるからです。
ダフる人は、手首が動いていない
アイアンがダフるプレイヤーには、はっきりした共通点があります。バックスイングで手首の動きを使えていないことです。
手首が動かないと、手に対してヘッドが上がってくる状態を作れません。手首を曲げずにクラブを上げると、一見クラブは上がって見えます。ところが下ろしてくると、手に対してヘッドがかなり下がった状態になっています。

▲ 手首を曲げずに上げた結果。手は胸の高さなのに、ヘッドは手よりずっと下にある(動画0:18付近)
ヘッドが下がったまま降りてくれば、行き先は決まっています。狙ったところよりも手前です。

▲ 狙ったところよりかなり手前にヘッドが落ちる。これがダフリの正体(動画0:21付近)
つまりダフリは「当て方が下手」なのではなく、上げ方の時点でヘッドの通り道が手前に設定されてしまっている、ということです。
「起き上がり」を直そうとすると、ループにはまる
ここからが厄介なところです。
手前に落ちるクラブでダフらないように振ろうとすると、体は無意識に起き上がります。空間を作ってヘッドを地面から逃がすためです。すると今度は周りから「体が起き上がってる」と指摘される。起き上がらないように振ると、大きくダフる。
ダフリ→起き上がり→指摘→我慢→大ダフリ。この負のループに入っているプレイヤーが本当に多いです。
オンラインレッスンでスイングを見ていても、起き上がりだけを直そうとして苦しんでいる方をよく見かけます。起き上がりは原因ではなく、ダフリを避けるための代償動作です。根っこの手首を直さない限り、姿勢の我慢比べが続くだけです。
直し方は、バックスイングの早い段階で手首を動かすこと
脱出のカギは1つです。バックスイングで、早めに手首の動きを使うこと。
正しい形でクラブを動かせると、ヘッドが膝を過ぎたあたりから、手よりもヘッドの方が高く上がってきます。

▲ 膝を過ぎたあたりで、すでにヘッドが手より高い。これが「手首が使えている」形(動画0:50付近)
「最後にまとめて曲げればいいのでは」と考える方もいますが、これはおすすめしません。トップ直前で曲げようとすると、曲がる方向が毎回バラバラになって、トップの位置が定まらなくなります。早めに動かしておくから、トップが安定します。
セルフチェック: 手が腰の高さに来たとき、ヘッドはどこにあるか
自分が手首を使えているかは、1箇所だけ見れば分かります。
後方からスイング動画を撮って、手が腰の高さまで来たときの、手とヘッドの位置関係を確認してください。ヘッドが手より高ければ合格。ヘッドが手より下がっていたら、手首の動きがまったく使えていません。
ボールを打つ前に、手首の動きだけを繰り返し確認してから打つのも効きます。上げ方が変われば、ヘッドの落ちる場所が変わる。ダフリは打ち方ではなく、通り道から直すものです。
まとめ
- ダフリの原因は、バックスイングで手首が動いていないこと
- 起き上がりは代償動作。姿勢だけ直そうとするとループにはまる
- 膝を過ぎたあたりで「手よりヘッドが高い」形を作る
- チェックは1箇所。手が腰の高さのとき、ヘッドが手より上にあるか
98秒の元動画はこちらです。
インパクトの入射角から整えたい方はダウンブローの打ち方へ。グリーン周りのザックリはアプローチのダフリ対策が近道です。クラブごとの練習ドリルはゴルフクラブのトリセツ【練習ドリル大全】にまとめています。
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