「手打ちですね」と言われてしまう方へ。
原因は、スイング中のエネルギーを生み出しているのが腕になってしまっていることです。腕で振るから、飛ばない。方向性も悪くなる。これが手打ちの正体です。
この記事では、僕のレバレッジスイングメソッドのボディターンスイングを、6つのステップに分けてお伝えします。順番に練習すれば、手打ちといじられることはなくなり、方向性も飛距離も格段に上がります。
こんにちは、シンです。じっくり読んで、練習に持ち込んでください。
そもそもボディターンスイングとは何か
ボディターンと言っても、体の回転だけでボールを打つことはできません。
僕の考えるボディターンスイングとは、上体の回転が主体になって、腕・下半身・クラブの動きが正しく連動しているスイングのことです。逆に手打ちと言われる方は、エネルギーを生んでいるのが腕になっている。だから飛ばないし、曲がるんです。
「レバレッジ」はテコの原理を指します。ただテコを使うのではなく、少ない力で大きな力を生む、効率のいいスイングを作るためのメソッドです。
全体像:動かすのは「脇腹」
ボディターンで最初に押さえるのは、どこを動かすのかです。
答えは脇腹の筋肉です。脇腹や胸回りの動きに腕が連動し、さらに大きく回ろうとすると下半身も自然に動いていきます。
ただし、回転方向がずれたり、クラブの動きをコントロールできないと、せっかくの力がクラブに伝わりません。だから次の6ステップで、ひとつずつ正しい動きになっているかを確認していきます。
- アドレス
- 動き出し
- 手首の動き
- フルスイングのトップ
- 切り返し
- インパクトからフィニッシュ
ステップ1:アドレス(腕と体をつなぐ準備)
最初のアドレスでは、腕の動きと体の回転がバラバラにならない準備をしておきます。
手首は軽く伸ばして、肘にはゆとりを持たせる。この形で、二の腕が体の正面に来るようにします。腕に力が入ると、左肘が外を向いたり、肘を伸ばそうとして腕が体から離れてしまう。こうなると、回転と腕が分離してしまいます。
やること:クラブを持ち上げて手首を軽く伸ばし、肘を曲げて二の腕を胸に乗せる。すると上半身全体で腕とクラブを支えられ、自然に脇が締まって、腕と体がつながります。
ステップ2:動き出し(脇腹から始動する)
動き出しで重要なのが脇腹です。
正しくアドレスできていれば、脇腹を右に動かしたときに腕とクラブがついてきて、腰の高さあたりまでクラブが上がります。いいアドレスをしていても、最初に腕が動くと、この位置がバラついてしまいます。
腕を封印するドリル:まっすぐ立って手をクロスし、脇腹に手を当てます。右手で左の脇腹を右に回しながらバックスイング、左手で右の脇腹を左に回しながらダウン。5回ほど連続でやると感覚がつかめます。クラブを持っても同じように、脇腹だけで上げると腰の高さまで。上がりすぎる人は、腕で上げています。
前傾が難しければ、まっすぐ立って脇腹を回してから、ボール方向に前傾する。正しくできると左の脇腹に張りを感じます。手打ちの人は、まずこの小さい振り幅(ショートスイング)で、体の回転でボールを捉える感覚をつかんでください。
ステップ3:手首の動き(遠心力で勝手に曲がる)
ショートスイングから先は、クラブの遠心力と手首を使います。
ここで大事なのは、手の力で手首を曲げないこと。体の回転で作ったクラブの勢いで曲げていきます。だから手元の力感はかなり柔らかい。目安は普段の3分の1くらい。体の動きに対して、ヘッドが少し遅れるくらいがちょうどいいです。
アドレスで肘を伸ばしていたり、最初に腕で持ち上げると、遠心力が働かず、手首を曲げるのに自分の力が要ってしまう。手元を柔らかく保てば、動き出しで遅れたヘッドが腰の高さあたりから手を追い越していき、その勢いで手首が曲がります。
左腕が地面と平行になったとき、シャフトが90度ほど立つ。これをハーフスイングで確認しましょう。なお、手首をどの方向に曲げるかは話すと長くなるので、別の記事で詳しく扱います。この記事では「クラブの勢いに任せて曲がる」くらいの理解で大丈夫です。
ステップ4:フルスイングのトップ(肩甲骨を使う)
ハーフの勢いを止めず、行けるところまで動かすとトップに上がります。
ここで効いてくるのが肩甲骨です。右の肩甲骨が背骨側に寄り、左の肩甲骨が背骨から離れる方向へ動く。この動きが加わって、トップまでクラブが上がります。
「腰は回さないの?」とよく聞かれます。実は腰はほとんど回りません。回るのはごくわずかです。無理に回そうとすると、腰が引けたり、横にずれてスエーになる。だから腰を回そうとせず、脇腹と肩甲骨で上体を回す。これが一番の近道です。
下半身はダウンスイングで回転スピードを上げるために使いますが、これも長くなるので別記事で扱います。まずは上半身の回し方を覚えてください。
ドリル:右手1本でクラブを持ち、大きく振り上げると右の肩甲骨が寄る感覚が出ます。そこで右肘を軽く畳み、左手を添える。左肩が顎の下を通るように動かすと、左の肩甲骨が離れていきます。トップで脇腹に張りを感じれば、力が溜まっている証拠。ここで止めておくことで、インパクトに向けて加速できます。
ステップ5:切り返し(最難関の「分離動作」)
ここがスイングで一番難しいところです。
インパクトまでボディターンで運ぶには、手の位置と胸の向きを一瞬キープしたまま、脇腹を戻す必要があります。この、脇腹と肩回りが一瞬別々に動くことを「分離動作」と言います。分離できると体のひねりが最大化し、回転スピードが上がり、自然とインサイドからクラブが下りてきます。
腕や肩に力が入っていると分離できず、アウトから入ったり、ターゲット方向へ突っ込んでしまう。
ドリル:右手1本でバックスイングし、手と肩の位置は変えずに脇腹だけ戻す。肩が動いてしまう人は、左手でクラブを支える。素振りで慣れたらボールを打ちます。難しければ、まず「下ろす瞬間に脇腹が最初に動く」という順番だけでも合わせてください。小さい振り幅から確認するのがコツです。
ステップ6:インパクトからフィニッシュ(止めないだけ)
切り返しさえ正しければ、あとは体の回転を止めないこと。それだけです。
脇腹の動きに、肩・腕・クラブがついてくる。腕の余計な力が抜けていれば、遅れて下りてきたクラブがインパクトに向けて回転に追いつき、最大スピードで、自然なハンドファーストでボールを捉えます。
逆に腕で合わせに行くと、途中で回転にブレーキがかかります。最後まで振り抜けない人は、ここでブレーキをかけています。
インパクトドリル:アドレスしたらマットの縁にヘッドを引っ掛けます。バックスイングはせず、手元の位置は変えずに脇腹を左に回す。正しくできるとヘッドでマットを力強く押す形になります。目一杯回したらヘッドを離してフィニッシュまで振り抜く。このインパクトとフィニッシュの形を覚えておきます。必ず動画を撮って、ドリルのときと実際のスイングが同じインパクトの形になっているか確認してください。
ボールが上がりすぎたり、ダフリ・トップが多い方は、ボディターンができていません。回転が止まって腕で当てに行くから、クラブが上を向いたり、最下点がボールの手前に来てしまうんです。構えた状態でこのドリルをやるなら、アドレスで左の脇腹を少し左に回しておき、そこからバックスイングして同じ位置に戻る練習をしましょう。
まとめ:小さい振り幅から、順番に
①アドレス ②動き出し ③手首 ④トップ ⑤切り返し ⑥インパクトからフィニッシュ。
この6つを、必ず小さい振り幅から順番に確認してください。何かの動きを習得するときは、いつも小さい振り幅から。これを癖にしておくと、難しい動きも再現できるようになります。順番に積み上げれば、綺麗で、飛んで、曲がらないスイングに変わっていきます。
ブログでは原則論をお伝えしています。ここから先、自分のスイングを本気で直したい人に向けて、無料のオープンチャット「shun|大人ゴルファーの秘密基地」をやっています。上手くなりたい人だけ、のぞいてみてください。


コメント