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パターの方向が安定しない原因|首の付け根を支点に肩で押す練習

2026 10/28
パター
2026年2月24日 2026年10月28日
パターは肩で押す。手で合わせるほど、方向がずれる。ボールの後ろの低い位置から見たパターとボール、その先のカップと旗

パターの方向が安定しないときは、手でフェースを合わせにいく動きと、構えのずれを先に見直してください。

支点は首の付け根に置き、肩と胸の回転でボールを押していきます。フェースの向きや軌道は、手で直そうとするより、首の付け根を中心に振るほうがずれにくくなります。

1〜2メートルのパットを右に押し出して、次は左に外さないように手で調整する。打つたびに外れ方が変わって、何を直せばいいのか分からなくなる。レッスンでもよく聞く悩みです。

目次

方向がずれるのは、手で合わせにいく動きと、構えのずれ

右に出るのをカット軌道で直すと、つかまらなくなる

パターは、崩れた動きを別の動きで打ち消そうとして、さらに崩れやすいクラブです。

右に出たから、カット軌道で直す。するとカットの動きだけが残って、今度はボールがつかまらなくなる。手で合わせる回数が増えるほど、外れ方は毎回変わっていきます。

Mさんのレッスンでも、こう話しました。

「やっぱりこうインパクトでなんかこう調整しちゃいやすいです」

まっすぐ打ったつもりで、押す向きが右を向いている

パターの構えの向きがカップの右を向いて押し出す場合と、カップに向いてまっすぐ押せる場合の比較図

右に押し出す方の多くは、まっすぐ打っているつもりです。スタンスやフェースの向きが少しずれていて、押していく方向そのものが右を向いています。

押し出しに悩んでいたYさんには、レッスンでこう伝えました。

「押してく方向がこうずれてるだけなんで」「押してけばカップの方に行くっていう、非常にシンプルな話なので」

右に押しているのに、自分の中ではまっすぐに感じている。だから、まず押す向きを確かめてから、打ち方を見直します。

僕自身も、どちらかというと押すイメージで打つ方が距離感が合います。パチンと弾いて打とうとしたこともありますが、全然距離感が合いませんでした。押していく打ち方そのものは、悪くありません。

方向が安定する構え

ボールは左目の下、手は左足の内側

パターの構えでボールを左目の下に置き、手を左足の内側に置く位置

ボールは左目の下に置き、手は左足の内側に来るように構えます。手が右足寄りになる方が多いので、少し意識して左に寄せてください。

フェースの向きを確かめるときは、パターを目の高さまで持ち上げて、真正面から見ます。立ったまま斜め上から見ていると、開いているのに気づけないことがあります。構えを作り直すときに、一度やっておくと安心です。

脇の下と膝をずらして、上と下を分ける

脇の下と膝が縦にそろったショットの構えと、前傾を深くして脇の下と膝をずらしたパターの構えの比較図

横から見て、脇の下と膝が縦にそろう構えは、ショットの構えです。パターでこの形をとると、上と下が一緒に動いてしまい、スムーズに振れません。

前傾を少し深くするか、膝を少し伸ばして、脇の下と膝をずらします。どちらが上半身だけを動かしやすいか、両方試して選んでください。

見た目で決めず、横から撮って確かめます。脇の下からまっすぐ下ろした線と、膝の位置がそろっていなければ大丈夫です。

体重は足の真ん中に乗せます。構えたまま、かかとを上げてみてください。上げにくければかかと寄りに乗っているので、足の真ん中に乗せ直します。

支点は首の付け根。ここを中心に、肩で押す

手元が支点になってヘッドが上がるストロークと、首の付け根を支点に肩と胸で押すストロークの比較図

首の付け根を支点にすると、フェースの向きがずれにくい

基本の支点は、首の付け根です。両肩の真ん中、首の付け根を中心に、肩と胸が動き、腕とパターはそれについてくるイメージで振ります。

支点が首の付け根より下にあるほど、内側に引いて内側に抜ける動きが強くなり、フェースの開け閉めも大きくなります。首の付け根を支点にしておけば、ヘッドが一番低くなる位置が多少ずれても、フェースの向きは変わりにくいままです。

肩と胸の回転で押す。動くのは胸から上だけ

手で押すと、ヘッドが浮いてボールに勢いが伝わりません。Mさんのレッスンで伝えたのは、この言葉でした。

「手で押すとですね、こうなるんで」「ヘッドが上がってっちゃうんで全然こう押せないんすよね」「肩で押してっていただくとちゃんとこう行ってくれる」

動くのは胸から上だけです。胸が回るのと一緒に、体が横に少し傾くと、首の付け根を中心にその場で回れます。景色が変わらないように回ってください。

ヘッドを「低く低く」出そうとしすぎると、体ごと横にずれてしまいます。体が硬くて横に傾かない方も、横に回るだけになって体がずれやすくなります。

右手と左手は同じ力で押し合う

右手がカップの方へ押す力に、左手が同じくらいの力で対抗するように握ります。どちらかの手が勝つと、ヘッドが暴れて方向がずれます。

Tさんのレッスンでは、こう話しました。

「右手の押してる力と左手の押してる力が、こう拮抗してる状態で動いていける。余計な動きは入らないので」

方向を安定させる3つの練習

練習は、パターマットか練習グリーンで行ってください。順番に1つずつ進めます。

1. テークバックを取らずに、1メートルをカップへ押す

テークバックを取らずに、肩と胸の回転でボールを1メートル先のカップへ押す練習

ボールの後ろにヘッドを置いて構え、テークバックを取らずに、そのままカップに向かって押していきます。肩と胸の回転だけで押してください。

これは練習だけの打ち方です。ラウンドでは、テークバックを取って打ちます。

Yさんには、こう伝えました。

「パターマットでこうボール構えていただいて、バックスイングせずに1mぐらいでいいので、カップに向かってこう押してってあげてください」

確かめ方:カップに向けて押したボールが、まっすぐカップの方へ転がる向きが分かったら、次に進みます。

2. つま先とボールの間にクラブを置いて振る

つま先とボールの間にクラブを目標と平行に置き、体が横にずれないように振る練習

つま先とボールの間に、クラブを1本、目標と平行に置きます。振っている間に、足元のクラブの見え方が変わらないようにストロークします。

確かめ方:見え方が変わらなければ、体が横にずれずに、その場で回れています。

3. 平らな2メートルがまっすぐ転がるか

最後に、平らな場所で2メートルを打ちます。Tさんには、こう伝えました。

「2mまっすぐ行かなかったら、10mもまっすぐ行かないんで」

確かめ方:平らな2メートルがまっすぐ転がれば、押す向きと押し方がそろっています。

まとめ|首の付け根を中心に、肩で押す

方向が安定しないときは、手で合わせにいく動きと、構えのずれから見直します。

  1. ボールは左目の下、手は左足の内側。脇の下と膝をずらし、体重は足の真ん中
  2. 支点は首の付け根。肩と胸の回転で押し、動くのは胸から上だけ
  3. 練習は、テークバックなしの1メートル、足元のクラブ、平らな2メートルの順

この練習を続けると、手で合わせる動きが減っていきます。外れたときも、構えか押す向きか、見直す場所が絞れます。そのうちコースでは、構えたら「カップに向けて押す」ことだけを考えて打てるようになっていきます。

Mさんのレッスンでは、こうも伝えています。

「形はあんまり気にせず、シンプルにカップに向けてボールを押していくだけ意識してやってみてほしいですね」

練習を続けても外れ方が変わらないときは、構えと押す向きを、人に見てもらうのが近道です。

よくある質問

Q1. グリップはどう握ればいいですか

手のひらで握ります。指先で握ると手元が下がって、ハンドダウンの構えになりやすいからです。

グリップの圧力は強めにしてください。緩いと、芯を外したときに手の中でクラブが当たり負けします。握る順番は、左手から右手です。

Q2. まっすぐ引いて、まっすぐ出すのがいいんですか

首の付け根を中心に振れば、ヘッドは自然に少しだけ内側に動きます。まっすぐ引こうと意識しなくて大丈夫です。

円を描こうとする必要もありません。肩と胸の回転で押していけば、その動きになります。

Q3. ハンドファーストにした方がいいですか

手は左足の内側に置くのが基準です。

手元がボールより右に残る形(ハンドレイト)だと、首の付け根の支点と手元の動きがそろわなくなります。気になる方は、グリップエンドの向きが左肩を向くように構えてください。

ただ、きれいに直しきらなくて大丈夫です。右手でスピードを作る方は、手元が右に残る位置に右手を置かないと、スピードが出せないこともあります。

Q4. 練習ではまっすぐ転がるのに、コースだと方向がずれます

傾斜の読みとは別に、コースでは打ち方を考えすぎていることが多いです。ショートパットは小さい動きの中にいろいろな動きが入っているので、全部は意識できません。構えたら、カップに向けて押す意識ひとつにしてください。

パターでは、カップに意識を向けて打ったときが一番正確だった、という研究もあります。「スイング中は何を意識する?」の記事で紹介しています。

鳥居俊佑について

ゴルフ歴17年。20歳でゴルフを始め、研修生時代は毎日500球を打っていました。左肘を痛めてプレーヤーの道をあきらめ、レッスンの道に進みました。

レッスン11年目、これまでに3,200名以上の方を指導しています。現在37歳、shun golf academy 代表です。

ショットの方向性については、「ゴルフの方向性は3つで決まる」の記事にまとめています。

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鳥居 俊佑
ゴルフコーチ
SNS総フォロワー10万人以上。現役ゴルフコーチ。
3,200名様以上のレッスン経験をもとに、「仕事もゴルフも極めたい!大人ゴルファーのためのゴルフ上達術」をテーマに指導しています。
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